「アイスランドの野草類」の版間の差分
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=== ナデシコ目 === | === ナデシコ目 === |
2024年3月6日 (水) 02:18時点における版
アイスランドの野草類(Villtar jurtir)は、アイスランドに自生する野草類および薬草類である。
概要
アイスランドでは入植時代から多くの野草類をさまざまな方法で利用してきた。 その植物類の一覧である。 これらのほとんどはスーパーや八百屋で販売されることはなく、山菜採りのような形で採取される。 観光客が味わえるのは、ルバーブぐらいである。
野草類
セリ目
※セイヨウトウキ(ゴールデン・アンジェリカ)を含む、これらのアンジェリカは、ヨーロッパでも伝統的な薬草として利用されてきた。セイヨウトウキの根や種の粉末は煎じ薬(ハーブティー)として利用される。茎は砂糖漬け(クリスタル・アンゼリカ)としてケーキの飾りつけ等に、葉は魚料理や果物の風味付けに用いる。また、種子はリキュールの香味付けに用いられる。他には、種子を蒸留して抽出したエッセンシャルオイルはムスク(麝香)の代用として香水の原料にも利用される。
ナデシコ目
アブラナ目
画像 | 現地名 | 一般名(学名) | |
---|---|---|---|
(Skarfakál) |
キョクチトモシリソウ (Cochlearia officinalis) |
アブラナ科トモシリソウ属。 |
バラ目
画像 | 現地名 | 一般名(学名) | |
---|---|---|---|
(Tágamura) |
ヨウシュツルキンバイ (Argentina anserina) |
バラ科アルゲンチナ属。 |
ユキノシタ目
画像 | 現地名 | 一般名(学名) | |
---|---|---|---|
(Burnirót) (Blóðrót) |
イワベンケイ (Rhodiola rosea) |
イワベンケイ科イワベンケイ属。β-エンドルフィンの分泌を刺激する薬理作用をもち、精神安定させ、ストレスを和らげるとされる。ボイルして食される。 |
※日本では長野県の八ヶ岳の標高が高いエリアのみで見られる。他国では高山病などに用いる。
キキョウ目
画像 | 現地名 | 一般名(学名) | |
---|---|---|---|
(Bláklukka) |
イトシャジン (Campanula rotundifolia) |
キキョウ科ホタルブクロ属。根は食用となる。全ての根を採取せず、来年のために残すのが伝統である。 |
※キキョウの根は、中国医学の漢方で、日本でも古くから生薬とされる。韓国ではトラジと呼びキムチなどに利用される。
シソ目
※ワイルドタイムは通称 “ アイスランドのタイム ” または “ 北極のタイム ” と呼ばれる。こだわりのシェフたちは自ら採取し、料理に用いる。
ギャラリー
- ルバーブのジャム:アイスランドでは定番のジャム(スルタ:Sulta)。新たにバニラの風味を加えたものは、2014年のフードコンテストで金賞を受賞した。
- ルバーブの粥:アイスランドでいう粥(グロイトゥル:Grautur)は日本のようなものではなく、甘いデザート仕立てである。
- ルバーブのグラニテ:グラニテはフランスのシャーベットのようなもの。
- ルバーブのビターズ:ルバーブを蒸留酒に漬け込んだもの。家庭でも作られる。
- Icelandic Cuisine - Rabarbarasulta.png
ルバーブのジャム
(Rabarbarasulta) - Icelandic Cuisine - Rabarbaragrautur.png
ルバーブの粥
(Rabarbaragrautur) - Icelandic Cuisine - Rhubarb Graníta.png
ルバーブのグラニテ
(Rhubarb Graníta)