「アローシュ・デ・ポルヴォ」の版間の差分

提供: Tomatopedia
ナビゲーションに移動 検索に移動
11行目: 11行目:
  
 
== 起源 ==
 
== 起源 ==
[[File:Santa Luzia -  Capital do Polvo.png|thumb|right|200px|「タコの首都」サンタ・ルジア]]
+
[[File:Santa Luzia -  Capital do Polvo.png|thumb|right|250px|「タコの首都」サンタ・ルジア]]
 
アローシュ・デ・ポルヴォの起源は、ポルトガルの漁師が食事の主な材料としてタコを使い始めた時代にさかのぼるとされる。
 
アローシュ・デ・ポルヴォの起源は、ポルトガルの漁師が食事の主な材料としてタコを使い始めた時代にさかのぼるとされる。
 
特にタコが豊富に獲れるポルトガル最南端の沿岸地域であるアルガルヴェ地方のファーロ県タヴィラに位置するサンタ・ルジア地区のレシピに由来すると云われている。
 
特にタコが豊富に獲れるポルトガル最南端の沿岸地域であるアルガルヴェ地方のファーロ県タヴィラに位置するサンタ・ルジア地区のレシピに由来すると云われている。

2023年8月28日 (月) 11:58時点における版

ポルトガル風たこ飯
『アローシュ・デ・ポルヴォ』

アローシュ・デ・ポルヴォ(Arroz de Polvo)は、ポルトガル発祥の伝統的なタコ料理および米料理である。

概略

アローシュ・デ・ポルヴォは、直訳で “ タコ飯 ” の意味である。 ポルトガル国内において、タコ料理は美食として高く評価されている。 その一つであるアローシュ・デ・ポルヴォはメインディッシュとして、祭りや特別な行事で非常に人気の高い料理であり、結婚式、洗礼式、その他の祝いの席でも供される。 また、シンプルな材料と比較的簡単な調理で作れることでも人気が高く、家庭や個人の好みによって手軽にアレンジされて広く食されている料理である。 好みに応じて白ワインまたは赤ワインと合わせて楽しめる。

起源

「タコの首都」サンタ・ルジア

アローシュ・デ・ポルヴォの起源は、ポルトガルの漁師が食事の主な材料としてタコを使い始めた時代にさかのぼるとされる。 特にタコが豊富に獲れるポルトガル最南端の沿岸地域であるアルガルヴェ地方のファーロ県タヴィラに位置するサンタ・ルジア地区のレシピに由来すると云われている。 漁師町のサンタ・ルジアは「タコの首都」(Capital do Polvo)の名でも知られ、タコのモニュメントや記念碑もある。

また、この料理に使われるトマトは、16世紀末に中南米からスペインのセビリア港を経由してヨーロッパに伝来し、同時にポルトガル料理にも急速に取り入れられていった。 現在、ポルトガルはヨーロッパ第3位のトマト生産国であり、アルガルヴェ地方は国内でも代表的な生産地の一つである。

基本構成

基本的な材料には、タコ、米、玉ねぎ、にんにく、トマト、オリーブオイル、白ワイン、魚のだし、パプリカ、月桂樹の葉、パセリ、塩が含まれる。 また、料理の風味を高めるために他の調味料やスパイスを加える料理人もいる。

調理

皿に盛ったアローシュ・デ・ポルヴォ

下準備

  1. まず、タコを洗い、細かく切る。
  2. 次に、玉ねぎ、にんにく、トマト、オリーブオイルで柔らかくなるまで炒める。
  3. その後、白ワインを加えて、魚のだしを少しずつ加えて味を調える。

炊飯

  1. タコとだし汁に米を加え、米が柔らかくなり水分をすべて吸収するまで弱火で煮る。
  2. 炊飯中は、お米が鍋底にくっつかないように時々かき混ぜることが大切である。

バリエーション

関連項目