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1959年にポルトガルの首都であるリスボン市のアルヴァラーデ地域で栽培され始め、1973年から1975年にかけてトマトの栽培が盛んになった。 | 1959年にポルトガルの首都であるリスボン市のアルヴァラーデ地域で栽培され始め、1973年から1975年にかけてトマトの栽培が盛んになった。 | ||
現在、ポルトガルはヨーロッパ第3位のトマト生産国であり、アルガルヴェ地方は国内でも代表的な生産地の一つである。 | 現在、ポルトガルはヨーロッパ第3位のトマト生産国であり、アルガルヴェ地方は国内でも代表的な生産地の一つである。 |
2023年8月28日 (月) 05:22時点における版
アローシュ・デ・ポルヴォ(Arroz de Polvo)は、ポルトガル発祥の伝統的な米料理である。
概略
アローシュ・デ・ポルヴォは、直訳で “ タコ飯 ” の意味である。 ポルトガル国内において、タコ料理は美食として高く評価されている。 その一つであるアローシュ・デ・ポルヴォはメインディッシュとして、祭りや特別な行事で非常に人気の高い料理であり、結婚式、洗礼式、その他の祝いの席でも供される。 また、シンプルな材料と比較的簡単な調理で作れることでも人気が高く、家庭や個人の好みによって手軽にアレンジされて広く食されている料理である。 好みに応じて白ワインまたは赤ワインと合わせて楽しめる。
起源
アローシュ・デ・ポルヴォの起源は、ポルトガルの漁師が食事の主な材料としてタコを使い始めた時代にさかのぼるとされる。 特にタコが豊富に獲れるポルトガル最南端の沿岸地域であるアルガルヴェ地方のファーロ県タヴィラに位置するサンタ・ルジア地区のレシピに由来すると云われている。 漁師町のサンタ・ルジアは「タコの首都」(Capital do Polvo)とも呼ばれる。
また、タコの他に使われるトマトは中南米原産で、16世紀末にスペインのセビリア港を経由してヨーロッパに伝わり、同時にポルトガル料理にも急速に取り入れられていった。 1959年にポルトガルの首都であるリスボン市のアルヴァラーデ地域で栽培され始め、1973年から1975年にかけてトマトの栽培が盛んになった。 現在、ポルトガルはヨーロッパ第3位のトマト生産国であり、アルガルヴェ地方は国内でも代表的な生産地の一つである。
基本構成
基本的な材料には、タコ、米、ニンニク、トマト、玉ねぎ、オリーブオイル、白ワイン、魚のだし、パプリカ、月桂樹の葉、パセリ、塩が含まれる。 また、料理の風味を高めるために他の調味料やスパイスを加える料理人もいる。