「ベルギーの淡水魚介類一覧」の版間の差分

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2023年6月29日 (木) 22:27時点における版


※ただし、汚染物質を蓄積する可能性があるため、捕獲した個体が生息している水質を確認することが重要である。

淡水魚

ウナギ

画像 現地名 一般名(学名)
Anguilla anguilla - European Eel.png アンギーユ
Anguille
ヨーロッパウナギ
Anguilla anguilla
ウナギは日本と同様にヨーロッパ全体でも非常に人気が高い。ベルギーではアンギーユ・オ・ヴェールが有名。

コイ科

画像 現地名 一般名(学名)
Cyprinus carpio - European Carp.png カルプ
Carpe
コイ
Cyprinus carpio
体長は40~60cm、または1メートル以上にも達する大型魚。古くはベルギーの伝統料理「ワーテルゾーイ」に使われていた。
155px アルバーン
Ablette
ギンヒラウオ
Alburnus alburnus
体長は10~15cm。上質な白身でフライは非常に人気が高い。アルバーンを調理する最も一般的な方法であり、釣り人の間では通称、唐揚げを意味する「フリチュール」(friture)と呼ばれる。
Barbus barbus - Common Barbel.png バボー
Barbeau
バーベル
Barbus barbus
体長は20~60cm。肉は淡泊な白身で骨が多いことから、それほど人気は高くない。古くはベルギーの伝統料理「ワーテルゾーイ」に使われていた。
Rhodeus amarus - Bouvière.png ブヴィエール
Bouvière
ヨーロッパタナゴ
Rhodeus amarus
体長は5~6cm。肉は白身。日本ではタナゴを使った料理は地域によって伝統的に親しまれている。
Blicca bjoerkna - White Bream.png
Blike
ホワイトブリーム
Blicca bjoerkna
体長は約20cm。その白身の美味しさから知る人ぞ知る釣り師が狙う魚である。ほとんどの釣り人は大型で近縁種のブリームを狙う。
Abramis brama - Carp Bream.png
Brème
ブリーム
Abramis brama
体長は30~50cm。白身の美味しさと料理の多様性から高く評価されている。
Carassius carassius - Crucian carp.png カラシン
Carassin
ヨーロッパブナ
Carassius carassius
体長は15~25cm。肉が硬めで骨が多いことから、コイやマスなどの淡水魚に比べてあまり評価されない。日本ではフナを使った料理は地域によって伝統的に親しまれている。
155px
Chevaine
チャブ
Squalius cephalus
体長は30~45cm。肉は淡泊な白身で骨が多いことから、それほど人気は高くない。
Rutilus rutilus - Common Roach.png
Gardon
ローチ
Rutilus rutilus
体長は10~30cm。白身の魚で現地の釣り人には生食、他にはフライ、グリル、スープなど、さまざまな方法で食べられている。ただし、汚染物質を体内に蓄積する魚であるため水質が重要。
Leuciscus idus - Ide.png
Ide mélanote

Leuciscus idus
体長は30~50cm。釣り上げるのは容易ではなく、その好戦性と白身の肉の美味しさから釣り人たちに高く評価されている。
Scardinius erythrophthalmus - Common Rudd.png
Rotengle
ラッド
Scardinius erythrophthalmus
体長は15~30cm。食用だが他のコイ科の魚ほど珍重されていない。一般的にはローチと同じ方法で調理される。
Tinca tinca - Tench.png タンシュ
Tanche
テンチ
Scardinius erythrophthalmus
体長は20~30cm。古くはベルギーの伝統料理「ワーテルゾーイ」に使われていた。
Alburnoides bipunctatus - Schneider.png
Spirlin
シュナイダー
Alburnoides bipunctatus
Leuciscus aspius - Asp.png
Aspe
アスプ
Leuciscus aspius
Phoxinus phoxinus - Vairon.png
Vairon
ヒメハヤ
Phoxinus phoxinus
体長は10cm未満。フライやオムレツに入れて調理される。ハヤは日本でも釣り人の間で伝統的に食べられている。
Leuciscus leuciscus - Common Dace.png
Vandoise
ヨーロッパウグイ
Leuciscus leuciscus
体長は15~25cm。釣り人にとって好戦性と料理の満足感で人気が高い。白身の繊細な肉質と旨みで知られる。日本でもウグイを使った料理は地域によって伝統的に親しまれている。


ウグイ亜科

画像 現地名 一般名(学名)
Chondrostoma nasus - Gardon.png
Hotu
オオバナウグイ
Chondrostoma nasus
体長は20~40cm。淡白で柔らかい白身で比較的美味しいとされているが、無数の小さな骨が含まれる。
Leucaspius delineatus - Sunbleak.png
Able de Heckel

Leucaspius delineatus
体長は4~6cm。

カマツカ亜科

画像 現地名 一般名(学名)
Gobio gobio - Goujon.png グージョン
Goujon
ヨーロッパカマツカ
Gobio gobio
体長は10cm。繊細な白身で、地域によってはフライやオムレツにするのが人気である。カマツカは日本でも食べられているが、特に天ぷらが美味で知られる。

パーチ科(スズキ目)

画像 現地名 一般名(学名)
Gymnocephalus cernua - Ruffe.png
Grémille
ラッフ
Gymnocephalus cernua
体長は5~15cm。しっかりとした白身で、一般的には切り身かスライスにし、フライ、グリル、フライパンで炒めたり、焼いて食べられる他、スープ、シチュー、サラダなどにも使われる。
Perca fluviatilis - European Perch.png ペルシュ
Perche
ヨーロピアンパーチ
European Perch
体長は20~35cm。身はグリル、ソテー、ホイルでも美味しい魚として料理に使われる。
Sander lucioperca - Pike Perch.png サンドル
Sandre
パイクパーチ
Pike Perch
体長は30~60cm。身の美味しい魚として料理に使われる。

ニシン科

画像 現地名 一般名(学名)
155px
Alose feinte
ニシンダマシ
Alosa fallax
体長は70cmにもなる大型魚。白身は繊細な風味としっかりとした食感で知られており、食用に最適な魚となっている。
155px
Alose vraie
アリスシャッド
Alosa alosa
体長は30~40cm。白身は柔らかな肉質と旨味が高く評価されており、さまざまな調理に適している。

カジカ科

画像 現地名 一般名(学名)
Cottus gobio - European bullhead.png シャボー・コミュヌ
Chabot commun
ヨーロッパカジカ
Cottus gobio
体長は10~15cm。身が少ないため商業的に漁獲されていない。

トゲウオ科

画像 現地名 一般名(学名)
Gasterosteus aculeatus - Three spined stickleback.png
Épinoche
イトヨ
Gasterosteus aculeatus
体長は4~8cm。釣り人の間では唐揚げで食べられている。日本では地域によって唐揚げや天ぷら、粕煮にして伝統的に食べられている。
Pungitius pungitius - Ninespine Stickleback.png
Epinochette
イバラトミヨ
Pungitius pungitius
体長は5~10cm。イトヨの近縁種であるため、同じ調理法で食用は可能。

カワメンタイ科

画像 現地名 一般名(学名)
Lota lota - Burbot.png ロット
Lotte
カワメンタイ
Lota lota
体長は25~50cm。引き締まった白身が高く評価されている。

ドジョウ科

画像 現地名 一般名(学名)
Barbatula barbatula - Loche franche.png ロシェ・フランシュ
Loche franche
フクドジョウ
Barbatula barbatula
体長は12cm。
Misgurnus fossilis - Weatherfish.png ロシェ・デタン
Loche d'étang
ウェザーフィッシュ
Misgurnus fossilis
体長は20~30cm。
Cobitis taenia - Loche de rivière.png ロシェ・ドゥ・リヴィエール
Loche de rivière
ヨーロッパシマドジョウ
Cobitis taenia
体長は10~20cm。

ヤツメウナギ科

画像 現地名 一般名(学名)
Lampetra planeri - Brook Lamprey.png
Lamproie de Planer
ヨーロッパスナヤツメ
Lampetra planeri
体長は12~20cm。地域によっては伝統的な料理を作るために使用される。釣り人に人気はあるが、魚体が小さいため、料理ではそれほど珍重されていない。
Lethenteron camtschaticum - Arctic Lamprey.png ランプロワ・ドゥ・リヴィエール
Lamproie de rivière
カワヤツメ
Lethenteron camtschaticum
体長は25~40cm。北海の河口から川を遡上する。日本でも地域によって伝統的に食べられている。
Petromyzon marinus - Sea Lamprey.png
ランプロワ・マリーヌLamproie marine
ウミヤツメ
Petromyzon marinus

カワカマス科

画像 現地名 一般名(学名)
Esox lucius - Northern Pike.png ブロシェ
Brochet
ノーザンパイク
Northern Pike
体長は50cm。和名はキタカワカマス。釣り人のみならず、身の美味しさから食通にも人気が高い。古くはベルギーの伝統料理「ワーテルゾーイ」に使われていた。

ナマズ科

画像 現地名 一般名(学名)
Silurus glanis - Wels Catfish.png シリュール・グラヌ
Silure glane
ヨーロッパオオナマズ
Silurus glanis
体長は1~2メートル。または3メートルにも達する大型魚。身は引き締まっていて美味しいため人気がある。日本でもナマズ料理の店や地域によって伝統的に食べられている。

サケ科

画像 現地名 一般名(学名)
Coregonus oxyrhynchus - Houting.png ボンデュエール
Bondelle
ハンティング
Coregonus oxyrhynchus
体長は50cm。
Coregonus lavaretus - European Whitefish.png コルゴーネ・ラヴァレ
Corégone lavaret
ヨーロッパホワイトフィッシュ
Coregonus lavaretus
体長は25~45cm。
Coregonus peled - Peled.png
Corégone peled
ペレッド
Coregonus peled
日本の福島で養殖されている「アイヅユキマス」は同種である。
Oncorhynchus mykiss - Rainbow Trout.png トリュイット・アルコンスィエル
Truite arc-en-ciel
ニジマス
Oncorhynchus mykiss
体長は60cm。
Hucho hucho - Danube Salmon.png ユション
Huchon
ドナウイトウ
Hucho hucho
体長は80~100cm。
155px オンブル・シュバリエ
Omble chevalier
ホッキョクイワナ
Salvelinus alpinus
体長は8cm~40cm。
Salvelinus fontinalis - Brook Trout.png オンブル・ドゥ・フォンテーヌ
Omble de fontaine
カワマス
Salvelinus fontinalis
体長は20~40cm。北アメリカ原産
Thymallus thymallus - European Grayling.png オンブル・コミュヌ
Ombre commun
カワヒメマス
Thymallus thymallus
体長は25~40cm。
Salmo salar - Atlantic Salmon.png ソモン・アトランティク
Saumon Atlantique
タイセイヨウサケ
Salmo salar
体長は50~70cm。
Salmo trutta - Brown Trout.png トリュイット・ファリオ
Truite fario
ブラウントラウト
Salmo trutta
体長は約1メートル。

チョウザメ科

画像 現地名 一般名(学名)
Acipenseridae - Sturgeon.png エステュルジョン
Ésturgeons
チョウザメ科
Acipenseridae
チョウザメはキャビア(魚卵)だけでなく、身は上質で刺身も美味、皮はゼラチン質に富み、骨は軟骨質で内臓に至るまで全て利用できる。古くから食通の間で知られるが、絶滅が危惧されている。
Acipenser sturio - European Sea Sturgeon.png エステュルジョン・ドゥーロップ
Esturgeon d'Europe
ヨーロッパチョウザメ
Acipenser sturio
Acipenser transmontanus - White Sturgeon.png エステュルジョン・ブラン
Esturgeon blanc
シロチョウザメ
Acipenser transmontanus
Acipenser fulvescens - Lake Sturgeon.png エステュルジョン・ジョーヌ
Esturgeon jaune
ミズウミチョウザメ
Acipenser fulvescens
Acipenser oxyrinchus - European Sea Sturgeon.png エステュルジョン・ノアール
Esturgeon noir
タイセイヨウチョウザメ
Acipenser oxyrinchus
Acipenser baerii - Siberian Sturgeonn.png エステュルジョン・シベリアン
Esturgeon sibérien
シベリアチョウザメ
Acipenser baerii
Acipenser ruthenus - Sterlet.png エステュルジョン・ステレット
Esturgeon sterlet
コチョウザメ
Acipenser ruthenus

河口魚

キュウリウオ科

画像 現地名 一般名(学名)
Osmerus eperlanus - European Smelt.png エペルラン・ウロペアン
Eperlan européen
ヨーロッパワカサギ
Osmerus eperlanus
体長は15~18cm。

ボラ科

画像 現地名 一般名(学名)
Chelon ramada - Thinlip Mullet.png ミュレポール
Mulet porc
シンリップマレット
Chelon ramada
体長は35cm。ボラの魚卵を加工したイタリアのボッタルガ、日本ではカラスミが有名。

カレイ科

画像 現地名 一般名(学名)
Pleuronectes platessa - European Plaice.png プリィ・ドゥーロップ
Plie d’Europe
ヨーロッパツノガレイ
Pleuronectes platessa
体長は35cm。
Platichthys flesus - European Flounder.png フレ・ドゥーロップ
Flet d’Europe
ヨーロッパヌマガレイ
Platichthys flesus
体長は約50cm。釣り人にとって好戦性と身の美味しさから高く評価されている。淡水域に遡上するため、日本では昔に沼、用水路や田んぼでカレイが釣れたという逸話はヌマガレイである。

トウゴロウイワシ科

画像 現地名 一般名(学名)
Atherina boyeri - Big scale sand smelt.png ジョエル
Joël
ビッグスケール・サンド・スメルト
Atherina boyeri
体長は20cm。

淡水甲殻類

画像 現地名 一般名(学名)
Astacus astacus - European Crayfish.png エクルヴィス・ア・パット・ルージュ
Écrevisse à pattes rouges
ヨーロッパザリガニ
Astacus astacus
高級食材「エクルヴィス」の名で知られるヨーロッパザリガニは、ベルギーの在来種でもある。生息環境および水質の悪化により減少し、ヨーロッパ全域で絶滅が危惧されている。

淡水貝

二枚貝

画像 現地名 一般名(学名)
Unionida - Freshwater Mussels.png
Unionida
イシガイ目
Unionida
イシガイ類の食用は特にアジアが多く、日本でも古来より食されてきた。琵琶湖や霞ケ浦などの周辺地域ではイケチョウガイ、カラスガイ、ドブガイ、タテボシガイなどが伝統的に食べられている。
Unio crassus - Thick Shelled River Mussel.png ミュエット・エペス
Mulette épaisse
スィック・シェルド・リヴァー・ムッセル
Unio crassus
日本では澱んだ水質に生息するイメージで敬遠されるが、ヨーロッパでは綺麗な水質だけに生息するイシガイもあり、明らかに上質と考えられる。※ベルギーでは一般的に食用とされていない。
Margaritifera margaritifera - Freshwater Pearl Mussel.png ミュエット・ペルリエール
Mulette perlière
フレッシュウォーター・パール・ムッセル
Margaritifera margaritifera
イシガイ目カワシンジュガイ科の二枚貝。食用は可能だが一般的ではない。ヨーロッパでは主に淡水パールを採取するために養殖されている。※ベルギーでは一般的に食用とされていない。

巻貝

画像 現地名 一般名(学名)
Viviparidae - Freshwater Snails.png
Viviparidae
タニシ科
Viviparidae
タニシは人間の食料源としてローマ時代からヨーロッパで養殖が行われた記録がある。日本でもタニシ料理は地域によって伝統的に食べられている。※ベルギーでは一般的に食用とされていない。

外来種

コイ科

画像 現地名 一般名(学名)
Ctenopharyngodon idella - Grass Carp.png アムール・ブラン
Amour blanc
ソウギョ
Ctenopharyngodon idella
体長は1.2m~2m。中国四大魚の一つで世界中に導入されたコイ科の草食魚である。釣り人に人気が高く、他には飼育目的、食用も可能で、蒸しもの、フライ、焼いて食べられる。
Hypophthalmichthys molitrix - Silver Carp.png アムール・アルジョンテ
Amour argenté
ハクレン
Hypophthalmichthys molitrix
体長は60~100cm。中国四大魚の一つで世界中に導入されたコイ科の魚で植物性プランクトンをエサとする。釣り人に人気が高く、他には飼育目的、ソウギョと同様に調理して食用になる。
Hypophthalmichthys nobilis - Bighead Carp.png カルプ・マルブル
Carpe marbrée
コクレン
Hypophthalmichthys nobilis
体長は60cm~1.2m。中国四大魚の一つで世界中に導入されたコイ科の魚で動物プランクトンをエサとする。釣り人に人気が高く、ソウギョと同様に調理して食用になる。
Carassius gibelo Bloch - Prussian Carp.png カラシン・アルジョンテ
Carassin argenté
ギベリオブナ
Carassius gibelo Bloch
Pimephales promelas - Fathead Minnow.png テット・ドゥ・ブル
Tête de boule
ファットヘッドミノー
Pimephales promelas
体長は4cm~15㎝。北米産のコイ科の魚で身は鮎に似て美味いが骨が多い。苦味のある内臓を取りフライなどで食用となる。コアな釣り師の間では釣りたてを丸ごと生で食べるのが美味とされている。
Carassius auratus - Goldfish.png カラシン・ドレ
Carassin doré
キンギョ
Carassius auratus
体長は20~30cm。

サンフィッシュ科(スズキ目)

画像 現地名 一般名(学名)
155px
Achigan à grande bouche
オオクチバス
Micropterus salmoide
体長は30~40cm。繊細で美味しい身として珍重されている。もともと北米原産の魚だが日本も含め世界各国に導入されて繁殖している。ベルギーでは有害種(特定外来生物)とはされていない。

ウンブラ科

画像 現地名 一般名(学名)
Umbra krameri - European Mudminnow.png ポワソン・シヤン
Poisson-chien
ヨーロッパマッドミノー
Umbra krameri
体長は13㎝。

ハゼ科

画像 現地名 一般名(学名)
Proterorhinus semilunaris - Western Tubenose Goby.png グージョン・デミルーン
Gobie demi-lune
ウエスタン・チューベノーズ・ゴビ―
Proterorhinus semilunaris

甲殻類

画像 現地名 一般名(学名)
Astacus leptodactylus - Turkish Crayfish.png エクルヴィス・テュルク
Ecrevisse turque
トルコザリガニ
Astacus leptodactylus
Eriocheir sinensis - Chinese Mitten Crab.png クラブ・シノア
Crabe chinois
チュウゴクモクズガニ
Eriocheir sinensis
日本でもモクズガニ(二ホンモクズガニ)は食用とされる。中国の高級食材で知られる「上海蟹」は北海の河口(汽水域)から川を遡上し、ベルギー、フランスの河川でも繁殖している。

カメ類

画像 現地名 一般名(学名)
Pelodiscus sinensis - Chinese Softshell Turtle.png
Trionyx de Chine
チュウゴクスッポン
Eriocheir sinensis
フランスでは「侵略的外来種」となっている。ベルギーでも繁殖する(既にしている)可能性が十分にある。スッポンは古くから広く食用とされており、日本料理では「まる鍋」などが有名である。

二枚貝

画像 現地名 一般名(学名)
Corbicula fluminea - Asian Clam.png
Corbicula
タイワンシジミ
Corbicula fluminea
フランス、ベルギーで繁殖している。シジミはアジアで広く食用とされており、日本では別の種を使ったシジミ汁が一般的である。タイワンシジミも食用可能だが、ベルギーでは食用とされていない。

侵略的外来種

淡水魚

コイ科

画像 現地名 一般名(学名)
Pseudorasbora parva - Stone Moroko.png
Pseudorasbora
モツゴ
Pseudorasbora parva
日本では地域によって伝統的に食べられている。

ハゼ科

画像 現地名 一般名(学名)
Neogobius melanostomus - Round Goby.png ゴビー・ア・タシュ・ノワール
Gobie à taches noires
ラウンドゴビー
Neogobius melanostomus
Pomatoschistus minutus - Sand Goby.png ゴビー・デ・サーブル
Gobie des sables
サンドゴビー
Pomatoschistus minutus
Pomatoschistus microps - Common Goby.png ゴビー・タシュテ
Gobie tacheté
マハゼ
Pomatoschistus microps

ドンコ科

画像 現地名 一般名(学名)
Perccottus glenii - Chinese sleeper.png グージョン・ドゥ・ラムール
Goujon de l'Amour
マンシュウドンコ
Perccottus glenii

サンフィッシュ科(スズキ目)

画像 現地名 一般名(学名)
Lepomis gibbosus - Pumpkinseed.png
Perche soleil
パンプキンシード
Lepomis gibbosus
体長は10~15cm。北米から多くの国に導入された魚で日本で特定外来生物に指定されている「ブルーギル」の近縁種である。身は淡泊で無数の小さな骨が含まれるため珍重されていない。

カワスズメ科(スズキ目)

画像 現地名 一般名(学名)
Oreochromis niloticus - Nile Tilapia.png ティラピア・デュ・ニル
Tilapia du Nil
ナイルティラピア
Oreochromis niloticus
体長は5cm~50cm。世界中に導入された魚の一つで多くの国で食用とされている。日本では過去に安価な寿司屋の鯛の代用魚として利用されていた。現在では「いずみ鯛」として流通している。

アメリカナマズ科

画像 現地名 一般名(学名)
Ameiurus melas - Black Bullhead.png
Poisson-chat
ブラック・ブルヘッド
Ameiurus melas
体長は15~36cm。アメリカ原産で1871年にフランスへ導入され、ヨーロッパで繁殖した。他のナマズ同様に食用可能である。2022年以降、欧州連合(EU)の侵略的外来種に指定されている。

甲殻類

画像 現地名 一般名(学名)
Procambarus clarkii - Red Swamp Crayfish.png エクルヴィス・ドゥ・ルイジアーヌ
Ecrevisse de Louisiane
アメリカザリガニ
Procambarus clarkii
Pacifastacus leniusculus - Signal Crayfish.png エクルヴィス・ドゥ・カリフォルニ
Ecrevisse de Californie
シグナルザリガニ
Pacifastacus leniusculus
Faxonius limosus - Spinycheek Crayfish.png プティット・エクルヴィス・アメリケーヌ
Petite écrevisse américaine
スパイニーチーク・クレイフィッシュ
Faxonius limosus

関連項目