「トメートソース(明治40年)」の版間の差分

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キャーロット、オニオン、ベーリーフ、サイム及びバースレーとバターとを一緒に煮てブラウンにし、加味物を去り、フラワを加へ撹ぜ、ブラウンにし、之にトメートとスタックとを加ふるなり
 
キャーロット、オニオン、ベーリーフ、サイム及びバースレーとバターとを一緒に煮てブラウンにし、加味物を去り、フラワを加へ撹ぜ、ブラウンにし、之にトメートとスタックとを加ふるなり
 
== トメート・ヱンド・マツシユルーム・ソース ==
 
 
== トメート・クリーム・ソース ==
 
'''トメート、クリーム、ソース'''(Tomato Cream Sauce)<br>
 
(原料)トメート半鑵、サイム一枝、セレリー一莖、オニオン一片、ベーリーフ一片、ホワイト、ソース(其一)一杯、鹽チーススプーンに半杯、カイヱン少量、ソーダをチーススプーンに四分の一杯
 
 
トメートに加味物を加へて、二十分間クックし、濾器に潰し濾し、ソーダを加へ、次にホワイト、ソースを加へ、ベーキド、フイツシュ又はロブスター、カツレツに添えて用ふ
 
  
 
== 補足 ==
 
== 補足 ==

2022年5月10日 (火) 07:51時点における版

トメートソース

トメートソース(Tomato Sauce)は、明治40年(1907年)に発行された高野新太郎(青楓)の著書『歐米料理法全書』に掲載されたソースである。

トメートソース(其一)

(原料)トメート半鑵(又は新しく煮たるトメート一杯四分の三)葱一スライス、バターをテーブルスプーンに三杯、フラワ仝二杯半、鹽チーススプーンに四分の一、ペッパーをチーススプーンに八分の一

トメートとオニオンを十五分間クックし、濾器にて潰し、濾し、扨てバターとフラワとを共に煮、鹽とペッパーとを加へ、之に前のトメートを入れ、若しトメート酸味強き時はソーダ少量を加ふ

トメートソース(其二)

(原料)トメート半鑵、砂糖チーススプーンに二杯、ペッパーコーン八つ、ベイリーフ一片、鹽チーススプーンに半杯、バターをテーブルスプーンに四杯、フラワ仝量、ブラウンスタック一杯

トメートに砂糖とペッパーコーンとベーリーフと鹽とを入れて二十分間煮、濾器にて潰し濾し、スタックを加へ、扨てバターをフラワをブラウンにし、之に前のを徐々と加ふべし

トメートソース(其三)

(原料)バター四分の一杯、キャーロット一スライス、オニオン一スライス、ベーリーフ一片、サイム一枝、バースレー一枝、煮て濾したるトメート一杯、ブラウンスタック一杯、鹽とペッパー、フラワ四分の一杯

キャーロット、オニオン、ベーリーフ、サイム及びバースレーとバターとを一緒に煮てブラウンにし、加味物を去り、フラワを加へ撹ぜ、ブラウンにし、之にトメートとスタックとを加ふるなり

補足

・鑵(缶)・鹽(しお)・ペッパー(胡椒)・フラワ(小麦粉)・ペッパーコーン(黒粒胡椒)・サイム(タイム)・バースレー(イタリアンパセリ)・スタック(ストック:スープストック)

参考文献

  • 『歐米料理法全書』:明治四十年六月・第十八章・魚類と肉類のソース類