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'''シシリアニー'''(ししりあにー)は、昭和9年(1934年)に婦人雑誌『[[婦人倶楽部]]』新年号の附録「家庭で出來る東京大阪評判料理の作り方」に掲載された料理である。
 
'''シシリアニー'''(ししりあにー)は、昭和9年(1934年)に婦人雑誌『[[婦人倶楽部]]』新年号の附録「家庭で出來る東京大阪評判料理の作り方」に掲載された料理である。
  
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東京西銀座、ボントンの家庭向きで美しくて美味しい伊太利料理です。
 
== 材料(一人前) ==
 
== 材料(一人前) ==
 
*スパケッテー:四本位(代用マカロニか干饂飩)
 
*スパケッテー:四本位(代用マカロニか干饂飩)

2022年4月23日 (土) 11:24時点における版

シシリアニー

シシリアニー(ししりあにー)は、昭和9年(1934年)に婦人雑誌『婦人倶楽部』新年号の附録「家庭で出來る東京大阪評判料理の作り方」に掲載された料理である。

概要

参考画像

東京西銀座、ボントンの家庭向きで美しくて美味しい伊太利料理です。

材料(一人前)

  • スパケッテー:四本位(代用マカロニか干饂飩)
  • 挽肉三十匁:玉葱四分の一
  • 大蒜一切:玉子一個半
  • シナモン(肉桂の粉)
  • チーズ
  • サラダ油
  • 牛脂(又はバター)
  • トマトソース
  • 胡椒

拵え方

(1)スパケッテーは、盬を加へた熱湯に入れ、十五分ぐらゐ盬茹でにして、軟らかくなつたならば笊に上げて、長いまま水気をきつておきます。(スパケッテーの代わりにマカロニを使う時は、二十分間位水に浸けてから茹でます)

(2)玉葱の皮をむき、薄く輪切りにして更に微塵に刻んでおきます。

(3)チーズは卸金にかけて粉にしておきます。

(4)玉子は固く茹でて、水にとつて冷まし、殻をむいて、縦に二つ切りしておきます。

(5)鍋にバタを煮溶かし、玉葱を入れて炒め、次に大蒜を炒め、火からおろして冷めてからその中に挽肉を入れ、シナモン(肉桂の粉)を少々ふりかけてよく混ぜ合はせ、三つに分けて団子にまるめ、煮立ったサラダ油で狐色に揚げておきます。

(6)別に、鍋にバタを少々煮溶かした中へ前のスパケッテーを入れて少し炒め、その中に少量のトマトソースを加へ、盬と胡椒で味をつけて、程よく煮上げ、皿の中央に盛り、そのまはりに前の肉団子を三個と茹玉子三切を配置よく盛り、チーズを粉にしたものを上からふりかけて出します。

備考

この料理は、スパケッテーの代わりにマカロニでも出来ますが、味がいくらか落ちます。スパケッテーは茹で過ぎると縦に裂けたり、横に切れたりしますから、茹ですぎないやうに注意します。

参考文献

  • 『婦人倶楽部』:昭和九年新年號・付録「家庭で出來る東京大阪評判料理の作り方」