「トマトフリト」の版間の差分

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<p>'''Tomate frito'''(スペイン語で揚げたトマトの意)は、タマネギとニンニクを加えたピューレ状のトマトソースで、ベースとなる調味料としてそのままの味でも楽しめる。</p>
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<p>'''Tomate frito'''(スペイン語で揚げたトマトの意)は、トマトを香味付けのタマネギやニンニクと共にヒマワリ油やオリーブオイルなどの植物油で加熱し、乳化させたピューレ状のトマトソースで、生鮮のトマト以外では、スペイン料理で最も一般的なトマト食材である。</p>
<p>一般的なトマトソースとの違いは、トマトを揚げていることと、原材料にひまわり油やオリーブオイルなどの植物油が含まれていることである。<br>
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生のトマト以外では、スペイン料理で最も一般的なトマト食材であり、多くのブランド名で缶、瓶、紙パックなどで販売されている。<br>
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<p>トマトフリトは多くのメーカーで製造され、缶、瓶、紙パックなどで流通している。<br>
ニンニクとタマネギを香辛料と一緒に油で炒めた後、トマトピューレを加えたものはソフリットと呼ばれる。</p>
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各メーカーにより若干の違いがあり、香味はニンニクのみのもの、さらにタマネギを加えたものや子供用向けにニンニク、タマネギを使っていないものもある。<br>
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味付けは、塩の他に少量の砂糖が加えられる場合と無糖のものがある。<br>
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また人工甘味料のスクラロースや増粘剤として加工デンプンが添加されているものもある。<br>
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使用される油はエクストラバージンオイルを使用しているものが人気が高い傾向にある。</p>
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<p>既に完成形のソースに近いため、ボイルしたパスタ類にかけるなど、そのままの味でも十分な一品料理として楽しめる。</p>
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<p>ニンニクとを香辛料と一緒に油で炒めた後、トマトピューレを加えたものはソフリットと呼ばれる。</p>
 
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== 歴史 ==
 
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2021年6月17日 (木) 03:33時点における版

Tomate frito(スペイン語で揚げたトマトの意)は、トマトを香味付けのタマネギやニンニクと共にヒマワリ油やオリーブオイルなどの植物油で加熱し、乳化させたピューレ状のトマトソースで、生鮮のトマト以外では、スペイン料理で最も一般的なトマト食材である。

トマトフリトは多くのメーカーで製造され、缶、瓶、紙パックなどで流通している。
各メーカーにより若干の違いがあり、香味はニンニクのみのもの、さらにタマネギを加えたものや子供用向けにニンニク、タマネギを使っていないものもある。
味付けは、塩の他に少量の砂糖が加えられる場合と無糖のものがある。
また人工甘味料のスクラロースや増粘剤として加工デンプンが添加されているものもある。
使用される油はエクストラバージンオイルを使用しているものが人気が高い傾向にある。

既に完成形のソースに近いため、ボイルしたパスタ類にかけるなど、そのままの味でも十分な一品料理として楽しめる。

ニンニクとを香辛料と一緒に油で炒めた後、トマトピューレを加えたものはソフリットと呼ばれる。


歴史

トマトフリト

1922年当時、スペインで魚の缶詰を生産していたオーランド社は、業態をトマトフリト専門に変更し、トマトソース、ニンニク、玉ねぎの独自のレシピを1968年に発表した。

ハインツ社のトマトフリトは、シェフ兼テレビ司会者のデリア・スミス(英: Delia Smith)がその良さを絶賛し、時短料理の食材としてイギリスで人気を博した。