「イタリー風のうどん」の版間の差分

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'''イタリー風のうどん'''(いたりーふううどん)は、昭和16年(1941年)に婦人雑誌『[[主婦之友]]』に掲載された料理である。
 
'''イタリー風のうどん'''(いたりーふううどん)は、昭和16年(1941年)に婦人雑誌『[[主婦之友]]』に掲載された料理である。
また、似たような名前の料理を北大路魯山人が昭和10年(1935年)の星岡茶寮刊『岡星』で言及している。
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また、似たような料理を北大路魯山人が昭和10年(1935年)の星岡茶寮刊『星岡』で言及している。
  
 
== 文献 ==
 
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<blockquote>“ その頃「伊太利」とか云ふ洋食屋があつて、イタリー風の「うどん」を自慢にしてゐる料理人があつた。「ゑり治」の横邊りだつたか、三共の横邊りだつたかにあつた。二百種類位マカロニを拵へると云ふのでね。僕は毎日違つたのを作らせて毎日食つたもんだ。”</blockquote>
 
<blockquote>“ その頃「伊太利」とか云ふ洋食屋があつて、イタリー風の「うどん」を自慢にしてゐる料理人があつた。「ゑり治」の横邊りだつたか、三共の横邊りだつたかにあつた。二百種類位マカロニを拵へると云ふのでね。僕は毎日違つたのを作らせて毎日食つたもんだ。”</blockquote>
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== イタリー風のうどん ==
 
== イタリー風のうどん ==
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鯖とか鰯のようにくせのある魚でしたら。初めに夏蜜柑の汁を振掛けてから使いますと臭みも消えてお味もよくなります。
 
鯖とか鰯のようにくせのある魚でしたら。初めに夏蜜柑の汁を振掛けてから使いますと臭みも消えてお味もよくなります。
<Div Align="right">『主婦之友』十六年</Div>
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== 参考文献 ==
 
== 参考文献 ==
*『岡星』:第六十號・昭和十年十月號(北大路魯山人)
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*『星岡』:第六十號・昭和十年九月號(北大路魯山人)
*『主婦之友』:十六年
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*『主婦之友』:昭和十六年
 
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[[カテゴリ:日本の旧トマト料理|い]]
 
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[[カテゴリ:昭和のトマト料理|い]]
 
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[[カテゴリ:主婦之友|い]]
 
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[[カテゴリ:昭和10年12月號|い]]
 

2022年4月27日 (水) 22:05時点における最新版

イタリー風のうどん

イタリー風のうどん(いたりーふううどん)は、昭和16年(1941年)に婦人雑誌『主婦之友』に掲載された料理である。 また、似たような料理を北大路魯山人が昭和10年(1935年)の星岡茶寮刊『星岡』で言及している。

文献

星岡茶寮刊『岡星』第六十號

“ その頃「伊太利」とか云ふ洋食屋があつて、イタリー風の「うどん」を自慢にしてゐる料理人があつた。「ゑり治」の横邊りだつたか、三共の横邊りだつたかにあつた。二百種類位マカロニを拵へると云ふのでね。僕は毎日違つたのを作らせて毎日食つたもんだ。”

『星岡』第六十號・北大路魯山人

イタリー風のうどん

材料

魚(何でもよい)五切、玉子三箇、茹うどん、玉葱、トマト。

作り方

フライ鍋にバタを溶かし微塵切の玉葱を炒め、次に賽目に切ったトマト、うどんの順に炒めてトマトから味の出たところで鹽、胡椒、味の素で味を調えます。

別に魚は一人前十匁ほどの切身のように薄く二つに切って鹽胡椒し、玉子は一人半箇宛の割でほぐし切身を玉子に浸して熱したフライ鍋に入れ魚に火が通ったら殘りの玉子を一面に浸して、裏も返してよく燒きます。

深目の器に炒めたうどんを小高く盛り。魚入りの玉子を上にのせて、熱いうちに好みのソースをかけて召上ってください。

鯖とか鰯のようにくせのある魚でしたら。初めに夏蜜柑の汁を振掛けてから使いますと臭みも消えてお味もよくなります。

『主婦之友』昭和十六年

参考文献

  • 『星岡』:第六十號・昭和十年九月號(北大路魯山人)
  • 『主婦之友』:昭和十六年