「アイスランドの海藻類」の版間の差分

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== 海藻料理 ==
 
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[[File:Icelandic Seaweed Dishes - Distinctive Broth.png|thumb|right|250px|アイスランド産の海藻類、キノコ、ハーブなどを使った独自のブイヨン(出汁)]]
 
[[File:Icelandic Seaweed Dishes - Distinctive Broth.png|thumb|right|250px|アイスランド産の海藻類、キノコ、ハーブなどを使った独自のブイヨン(出汁)]]
以下は、アイスランドの伝統的な食用海藻である『[[ソル]]』とは別に、新たな食用海藻類の一部の利用法であり、レストランで提供されている海藻料理の一例である。
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以下は、アイスランドの伝統的な食用海藻である『ソル』とは別に、新たな食用海藻類の一部の利用法であり、レストランで提供されている海藻料理の一例である。
 
実際には、キノコ狩り、山菜採り、果実摘み、と同様に “ 海藻摘み ” をして調理する個人や仲間内、家庭料理がより多くの種の海藻を利用、応用や多様性に富む。
 
実際には、キノコ狩り、山菜採り、果実摘み、と同様に “ 海藻摘み ” をして調理する個人や仲間内、家庭料理がより多くの種の海藻を利用、応用や多様性に富む。
 
*'''干し昆布の前菜:'''アイスランドには日本の昆布と同じコンブ目の海藻が生息している。それらを自然環境を利かして低温乾燥したものが基本で市販品も同様である。日本の “ おしゃぶり昆布 ” よりもドライでクリスピーに仕上げる。口に含んで咀嚼した後の昆布の粘りを味わう。
 
*'''干し昆布の前菜:'''アイスランドには日本の昆布と同じコンブ目の海藻が生息している。それらを自然環境を利かして低温乾燥したものが基本で市販品も同様である。日本の “ おしゃぶり昆布 ” よりもドライでクリスピーに仕上げる。口に含んで咀嚼した後の昆布の粘りを味わう。

2024年2月10日 (土) 02:43時点における版

Icelandic Seaweed - þörungur.png

アイスランドの海藻類(アイスランド語:þörungur/英:Seaweed)は、アイスランド国内において採取が可能であり、食用に適する(可能性も含む)海藻類である。

概要

アイスランドでは、ソル(Söl)が代表的であったが、日本で食用(特定地域の食用種を含む)とされている海藻類と学名的に同目、または同属の海藻類が多く生息している。 たとえ、学名(目・科・属)的に異なっていても、昆布、ワカメ、海苔、アオサ、ヒジキ、アカモク、モズク、その他の食用海藻類と同様に機能する多くの海藻類が存在する可能性を秘めている。

海藻類

ダルス目

画像 現地名 一般名(学名)
Palmaria palmata - Dulse.png ソル
(Söl)
ダルス
Palmaria palmata
ダルス科ダルス属。アイスランドでは最も古くから利用されてきた。通常は乾燥品。そのままスナック感覚で食すのが一般的。レストランではバターを塗る観光客が多い。他に料理の演出に用いる。

コンブ目

画像 現地名 一般名(学名)
Saccharina latissima - Sugar Kelp.png
(Beltisþari)
カラフトコンブ
Saccharina latissima
ネコアシコンブ科コンブ属。日本のマコンブ(真昆布)と同属。昆布に含まれる旨味成分のグルタミン酸は第三の調味料として注目され、アイスランドでは昆布漁や養殖も始められている。
Laminaria digitata - Oarweed.png
(Hrossaþari)

Laminaria digitata
ゴヘイコンブ科ゴヘイコンブ属。ホウキ状の葉が特徴。同属の海藻は日本の北海道の東部から北方にかけて生息しているが市場価値はなく、銘ある昆布のように流通することはない。食用は可能。
Alaria esculenta - Dabberlocks.png
(Marinkjarni)

Alaria esculenta
チガイソ科アイヌワカメ属。日本のワカメ(チガイソ科ワカメ属)と同じ科である。

ウシケノリ目

画像 現地名 一般名(学名)
Porphyra umbilicalis - Purple Laver.png
(Purpurahimna)
マルバチシマクロノリ
Porphyra umbilicalis
ウシケノリ科アマノリ属。日本の寿司やオニギリなどに使われるアサクサノリと同属である。
Wildemania amplissima - Red Cellophane.png
(Purpurahimna)
ベニタサ
Wildemania amplissima
ウシケノリ科ベニタサ属。

スギノリ目

画像 現地名 一般名(学名)
Chondrus crispus - Irish Moss.png
(Fjörugrös)

Chondrus crispus
スギノリ科ツノマタ属。形状はキノコのハナビラタケに似ており、赤紫、緑、白色の個体がある。

ヒバマタ目

画像 現地名 一般名(学名)
Fucus vesiculosus - Bladder Wrack.png
(Bóluþang)

Fucus vesiculosus
ヒバマタ科ヒバマタ属。
Fucus spiralis - Spiral Wrack.png
(Klapparþang)

Fucus spiralis
ヒバマタ科ヒバマタ属。
Ascophyllum nodosum - Knotted Wrack.png
(Klóþang)

Ascophyllum nodosum
ヒバマタ科アスコフィルム属。
Pelvetia canaliculata - Channelled Wrack.png
(Dvergaþang)

Pelvetia canaliculata
ヒバマタ科エゾイシゲ属。

イギス目

画像 現地名 一般名(学名)
155px
(Þangskegg)

(Sjávartruffla)

Vertebrata Ionosa

Polysiphonia lanosa
フジマツモ科イトグサ属。2つの学名で呼ばれることが多いがシノニム(同義)である。 “ 海のトリュフ ” と称され、急速的に利用されつつある。

ヒメウスギヌ目

画像 現地名 一般名(学名)
155px
(Klóblaðka)

Schizymenia jonssonii
ベニスナゴ科ベニスナゴ属。長らく大西洋の紅藻類と混同されてきたが、2020年に新種とされた。日本の北海道西岸から千島列島に生息する同属の近縁種であることが確認された。

海藻料理

アイスランド産の海藻類、キノコ、ハーブなどを使った独自のブイヨン(出汁)

以下は、アイスランドの伝統的な食用海藻である『ソル』とは別に、新たな食用海藻類の一部の利用法であり、レストランで提供されている海藻料理の一例である。 実際には、キノコ狩り、山菜採り、果実摘み、と同様に “ 海藻摘み ” をして調理する個人や仲間内、家庭料理がより多くの種の海藻を利用、応用や多様性に富む。

  • 干し昆布の前菜:アイスランドには日本の昆布と同じコンブ目の海藻が生息している。それらを自然環境を利かして低温乾燥したものが基本で市販品も同様である。日本の “ おしゃぶり昆布 ” よりもドライでクリスピーに仕上げる。口に含んで咀嚼した後の昆布の粘りを味わう。
  • 昆布の天ぷら:
  • 海苔の前菜:日本の “ 焼き海苔 ” とは異なり、きめ細かく粉砕してから乾燥、または加熱してシート状に仕上げたもの。磯と潮の風味を味わえる。その他、料理のデコレーションやデザートの甘味と塩味の相互性や相性(マリアージュ)の味覚を楽しめるように添えられる。
  • 海苔巻き:アイスランドで寿司を提供する店は、日本の海苔と巻き方も同様のスタイルが多いが、独自の楽しい “ 海苔巻き ” もある。
  • 海藻サラダ:
  • ワカメの味噌汁:アイスランドでは “ ワカメ ” という呼び名は知られており、学名的に同じ科の海藻が生息している。提供するレストランもあるが、冒険心や興味本位ながらも、日本同様に家庭や個人で気兼ねなく作る人の方が多い。日本でも味噌を必要としない “ワカメスープ ” があるように、アイスランドの通常のスープや料理においても親和性のある海藻類の一つである。
  • コンブキャビア:昆布を原料としたキャビアの模倣品。観光系レストランで見られるが一般的ではない。アイスランド国民の多くは魚卵に関心はなく、キャビア、イクラ、タラコに関して他国や日本ほど美食として重要視していない。

関連項目