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このような砂は、直線的に走行する上でも常にハンドルは左右に激しい揺れを起こす。
 
このような砂は、直線的に走行する上でも常にハンドルは左右に激しい揺れを起こす。
わずかにハンドルの角度を変えただけでも砂の抵抗感から思いがけない曲線を描いて車両が横転する場合もある。
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わずかにハンドルの角度を変えただけで砂の抵抗感から思いがけない曲線を描いて車両が横転する場合もある。
  
 
== ギャラリー ==
 
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2023年12月25日 (月) 01:28時点における版

ソルヘイマサンドゥール

ソルヘイマサンドゥール(Sólheimasandur)は、ミールダル地区レイニスフィヤラ海岸の西に位置する岬「ディルホゥラエイ」を境に北西へ続く海岸地帯に広がる広大な氷河砂原である。

概要

プレーン・レック

米軍機ダグラスC-117Dの残骸

プレーン・レック(Plane Wreck)は、ソルヘイマサンドゥールの観光的なランドマークとして標示されている名称である。 この名称は “ 飛行機事故 ” を表す意味で、特定の地名や史跡を示すものではない。 この地点は、1973年に墜落した米軍機のダグラスC-117D(DC-3型)の残骸が観賞できる廃墟スポットである。

1973年11月21日、本機はホフン・ハラフィヨル空港からケフラヴィーク海軍航空基地(旧米軍基地)へ向けて飛行し、ストックスネスにあるレーダー基地へ物資を届けた後、飛行中に激しい悪天候に見舞われた。 濃霧、強風、湿雪が発生し、気温はマイナス10℃まで低下、機体の着氷などで安定な操縦が困難となり、さらにエンジントラブルを起こして不時着を余儀なくされた。 この機には、ジェームズ・ヴィッケ機長と副操縦士、26歳のグレゴリー・フレッチャーを筆頭とする計7名が搭乗していた。 飛行時間は21時間しかなく、このタイプの航空機で訓練中だった。

ソルヘイマサンドゥール海岸

ソルヘイマサンドゥール海岸(通称:ブラック・サンド・ビーチ)

ソルヘイマサンドゥール海岸(通称:ブラック・サンド・ビーチ)は、プレーン・レックを観光する交通手段として、海岸に沿ってレンタカーを運転して直接向かうことができたが、現在は禁止されており、車両を駐車場に停めて訪れなければならない。

禁止に至った主な背景は、観光客が浜辺を昼夜問わず疾走することで景観が荒らされることも要因の一つだが、一番は安全性の問題である。 この海岸は、レイニスフィヤラ海岸と同様にブラック・サンド・ビーチと呼ばれる黒い砂浜が特徴である。 レイニスフィヤラのように観光客が目的とする奇岩スポットはなく、途方もなく海岸沿いを歩く人も少ない。 この海岸のドライブは、濃霧などの視界不良や前方不注意を除き、歩行者を車で轢くような運転事故は起きにくいが、運転手や同乗者の多くが思い描くような “ 海辺を波しぶきをあげて爽快に疾走 ” する走行には適さない砂浜である。

海岸の走行が禁止される以前、または無視して侵入する車両の多くはオフロードに適したSUV(Sport Utility Vehicle:スポーツ・ユーティリティ・ビークル)の4WD(四輪駆動)である。 車両が進む基本原理は “ 車輪と接地面との摩擦バランス ” であることを認識せずに、コントロールをエンジンの馬力、駆動力、タイヤの形状に頼った場合、その能力は皆無になる。

このような砂は、直線的に走行する上でも常にハンドルは左右に激しい揺れを起こす。 わずかにハンドルの角度を変えただけで砂の抵抗感から思いがけない曲線を描いて車両が横転する場合もある。

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