「トマトフリト」の版間の差分

提供: Tomatopedia
ナビゲーションに移動 検索に移動
(ページの作成:「thumb|right|250px|トマトフリト <p>'''Tomate frito'''(スペイン語で揚げたトマトの意)は、タマネギとニンニクを…」)
 
 
(同じ利用者による、間の27版が非表示)
1行目: 1行目:
[[File:Tomate frito.png|thumb|right|250px|トマトフリト]]
+
[[File:Spanish Tomato Sauce - Tomate Frito.png|thumb|right|250px|トマトフリト]]
<p>'''Tomate frito'''(スペイン語で揚げたトマトの意)は、タマネギとニンニクを加えたピューレ状のトマトソースで、ベースとなる食材としても、そのままの味でも楽しめる。</p>
+
<p>'''Tomate frito'''(スペイン語で揚げたトマトの意)は、トマトを香味付けのタマネギやニンニクと共にヒマワリ油やオリーブオイルなどの植物油で加熱し、乳化させたピューレ状のトマトソースで、生鮮のトマト以外では、スペイン料理で最も一般的なトマト食材である。</p>
<p>一般的なトマトソースとの違いは、トマトを揚げていることと、原材料に少量の植物油が含まれていることである。<br>
 
生のトマト以外では、スペイン料理で最も一般的なトマト食材であり、多くのブランド名で缶、瓶、紙パックなどで販売されている。<br>
 
ニンニクとタマネギを香辛料と一緒に油で炒めた後、トマトピューレを加えたものはソフリットと呼ばれる。</p>
 
  
[[File:ORLANDO Tomate Frito Clásico.png|thumb|right|250px|トマトフリト]]
+
<p>トマトフリトは多くのメーカーで製造され、缶、瓶、紙パックなどで流通している。<br>
 +
各メーカーにより若干の違いがあり、香味はニンニクのみのもの、さらにタマネギを加えたもの、子供用向けにニンニク、タマネギを使っていないものもある。<br>
 +
味付けは、塩の他に少量の砂糖が加えられる場合と無糖のものがある。<br>
 +
また人工甘味料のスクラロースや増粘剤として加工デンプンが添加されているものもある。<br>
 +
使用される油はエクストラバージンオイルを使用しているものが人気が高い傾向にある。</p>
 +
 
 +
<p>既に完成形のソースに近いため、ボイルしたパスタ類にかけるなど、そのままの味でも十分な一品料理として楽しめる。<br>
 +
家庭ではスパゲッティ、マカロニ、カネロニ、目玉焼きご飯(アロス・コン・ウエボ・フリート)などで使われる。</p>
 +
 
 +
<p>ニンニクとを香辛料と一緒に油で炒めた後、トマトピューレを加えたものはソフリットと呼ばれる。</p>
 +
<br>
 +
== 歴史 ==
 +
[[File:ORLANDO Tomate Frito Clásico.png|thumb|right|190px|トマトフリト]]
 
<p>1922年当時、スペインで魚の缶詰を生産していたオーランド社は、業態をトマトフリト専門に変更し、トマトソース、ニンニク、玉ねぎの独自のレシピを1968年に発表した。</p>
 
<p>1922年当時、スペインで魚の缶詰を生産していたオーランド社は、業態をトマトフリト専門に変更し、トマトソース、ニンニク、玉ねぎの独自のレシピを1968年に発表した。</p>
<p>ハインツ社のトマトフリトは、シェフ兼テレビ司会者のデリア・スミス(英: Delia Smith)がその良さを絶賛し、時短食材としてイギリスで人気を博した。</p>
+
<p>ハインツ社のトマトフリトは、シェフ兼テレビ司会者のデリア・スミス(英: Delia Smith)がその良さを絶賛し、時短料理の食材としてイギリスで人気を博した。</p>
<br>
+
 
 +
== ギャラリー ==
 +
<gallery mode="packed">
 +
Image:Arroz con huevos fritos.png|目玉焼きご飯
 +
Image:Arroz a la cubana.png|キューバ風ご飯
 +
</gallery>
 +
 
 +
== 関連項目 ==
 +
*[[アロス・ア・ラ・クバーナ]]
 
----
 
----
[[カテゴリ:技術と産業|と]]
+
[[Category:トマトソース|と]]
[[カテゴリ:食文化|と]]
+
[[Category:スペインのトマトソース|と]]
 +
[[Category:トマト製品|と]]

2022年10月9日 (日) 22:26時点における最新版

トマトフリト

Tomate frito(スペイン語で揚げたトマトの意)は、トマトを香味付けのタマネギやニンニクと共にヒマワリ油やオリーブオイルなどの植物油で加熱し、乳化させたピューレ状のトマトソースで、生鮮のトマト以外では、スペイン料理で最も一般的なトマト食材である。

トマトフリトは多くのメーカーで製造され、缶、瓶、紙パックなどで流通している。
各メーカーにより若干の違いがあり、香味はニンニクのみのもの、さらにタマネギを加えたもの、子供用向けにニンニク、タマネギを使っていないものもある。
味付けは、塩の他に少量の砂糖が加えられる場合と無糖のものがある。
また人工甘味料のスクラロースや増粘剤として加工デンプンが添加されているものもある。
使用される油はエクストラバージンオイルを使用しているものが人気が高い傾向にある。

既に完成形のソースに近いため、ボイルしたパスタ類にかけるなど、そのままの味でも十分な一品料理として楽しめる。
家庭ではスパゲッティ、マカロニ、カネロニ、目玉焼きご飯(アロス・コン・ウエボ・フリート)などで使われる。

ニンニクとを香辛料と一緒に油で炒めた後、トマトピューレを加えたものはソフリットと呼ばれる。


歴史

トマトフリト

1922年当時、スペインで魚の缶詰を生産していたオーランド社は、業態をトマトフリト専門に変更し、トマトソース、ニンニク、玉ねぎの独自のレシピを1968年に発表した。

ハインツ社のトマトフリトは、シェフ兼テレビ司会者のデリア・スミス(英: Delia Smith)がその良さを絶賛し、時短料理の食材としてイギリスで人気を博した。

ギャラリー

関連項目