「マリナーラソース」の版間の差分
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2021年6月19日 (土) 19:10時点における版
マリナーラソース(Marinara sauce)は、トマト、ニンニク、ハーブ、タマネギを主原料とするトマトソースである。
ケッパー、オリーブ、スパイス、ワインなどを加えたバリエーションもある。
イタリアでは、トマト、バジル、オレガノ、時にはオリーブ、ケッパー、塩漬けアンチョビなどを使ったソースをアラ・マリナーラと呼び、スパゲッティや春雨のほか、肉や魚と一緒に使われることもある。
スパゲッティ・マリナーラは、オーストラリア、ニュージーランド、スペイン、南アフリカなどで人気のある料理で、トマトベースのソースに新鮮な魚介類を混ぜたものである。
イタリアでは、魚介類を含むパスタソースを「アラ・ペスカトーラ」と呼ぶことが多い。
起源
このソースの起源については、いくつかの民間説がある。
ある説では、スペイン人がトマト(メキシコ中央部の「新世界」の果物)をヨーロッパに持ち込んだ後、16世紀半ばにアメリカ大陸から帰国したナポリの船の料理人がマリナラソースを発明したというもの。
また、ナポリの船乗りの妻が海から帰ってきて作ったソースだという説もある。
しかし、歴史的に見ると、トマトソースを掲載したイタリア初の料理本「Lo Scalco alla Moderna(『現代の執事』)」は、イタリアの料理人アントニオ・ラティーニが書いたもので、1692年と1694年に全2巻で出版された。
ラティーニは、スペインのナポリ総督の第一大臣の執事を務めていた。
この初期のトマトソースは、現代のトマトサルサに近いものだった。
イタリア系アメリカ人のマリナラソースに似たソースは、中部イタリアの一部の地域ではsugo fintoとして知られている。