マカロニーのトマト煮

（イタリアン・マカロニー）

マカロニーのトマト煮（まかろにーのとまとに）は、昭和6年（1931年）に婦人雑誌『婦人倶楽部』新年号の附録「簡單な西洋料理支那料理」に掲載された料理である。

概要

これは日本の饂飩のやうに、お汁をかけてツルツルと頂くのではなく、茹で上げ饂飩をバターで炒め、これをトマト・ケチヤツプで煮込んだものですから、日本の饂飩とは全然味も趣も異った料理です。

材料（五人前）

マカロニー二十五匁（長さ七寸五分のものならば約二十本）、バター大匙一杯、トマト・ケチャップ大匙六杯位、玉葱半個、鹽。合計三十錢位、一人前六錢。

拵え方

マカロニーは鹽を加へた沸湯に入れ、中火で約三十分間鹽茹でとし、軟かになつた時笊に上げて水氣を斷り、七八分位の長さに切つておきます。

次にフライパンに大匙一杯のバターを入れて溶し、荒こま切の玉葱を入れてよく炒め、更にこれにマカロニーを入れて少し炒め、少量の胡椒及びトマト・ケチヤツプを加へて程よく煮上げ、皿に取り分け溫いところを侑めます。

若しチーズがあつたらば、その溫い上にチーズのおろした物をふりかけて供するもよい。 又少量の微塵切のパセリをふりかけるも結構です。

参考文献

• 『婦人倶楽部』：昭和六年新年號・附録「簡單な西洋料理支那料理 附・食事作法」

---