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{{Weiterleitungshinweis|Paradeiser|Zum österreichischen Komponisten und Benediktinermönch siehe [[Marian Paradeiser]].}}
 
<!-- Für Informationen zum Umgang mit dieser Vorlage siehe bitte [[Wikipedia:Taxoboxen]]. -->
 
{{Taxobox
 
| Taxon_Name      = Tomate
 
| Taxon_WissName  = Solanum lycopersicum
 
| Taxon_Rang      = Art
 
| Taxon_Autor      = [[Carl von Linné|L.]]
 
| Taxon2_Name      = Tomaten
 
| Taxon2_WissName  = Solanum'' sect. ''Lycopersicon
 
| Taxon2_Rang      = Sektion
 
| Taxon2_LinkName  = Tomaten (Sektion)
 
| Taxon3_WissName  = Potatoe
 
| Taxon3_Rang      = Untergattung
 
| Taxon4_Name      = Nachtschatten
 
| Taxon4_WissName  = Solanum
 
| Taxon4_Rang      = Gattung
 
| Taxon5_Name      = Nachtschattengewächse
 
| Taxon5_WissName  = Solanaceae
 
| Taxon5_Rang      = Familie
 
| Taxon6_Name      = Nachtschattenartige
 
| Taxon6_WissName  = Solanales
 
| Taxon6_Rang      = Ordnung
 
| Bild            = Tomatoes-on-the-bush.jpg
 
| Bildbeschreibung = Tomate (''Solanum lycopersicum'')
 
}}
 
'''トマト'''(学名:{{snamei|Solanum lycopersicum}}、{{Lang-en|Tomato}})は、[[南アメリカ]]の[[アンデス山脈]]高原地帯([[ペルー]]、[[エクアドル]])原産の[[ナス科]][[ナス属]]の[[植物]]、また、その[[果実]]のこと。[[多年生植物]]で、果実は食用として利用される。[[緑黄色野菜|緑黄色野菜の一種]]である。[[日本語]]では'''[[唐柿]]'''(とうし)<ref>[http://www.takeda.co.jp/kyoto/area/plantno125.html 「トマト」]([[武田薬品工業]]株式会社 京都薬用植物園): 2014年10月24日閲覧)</ref>、'''赤茄子'''(あかなす)<ref>[http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/jn2/2163/m0u/ 「赤茄子」](Goo辞書「デジタル大辞泉」): 2014年10月24日閲覧)</ref>、'''蕃茄'''(ばんか)<ref>[http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/jn2/180863/m0u/ 「蕃茄」](Goo辞書「デジタル大辞泉」): 2014年10月24日閲覧)</ref>、'''小金瓜'''(こがねうり)、'''珊瑚樹茄子'''(さんごじゅなす)<ref>[http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/jn2/90669/m0u/ 「珊瑚樹茄子」](Goo辞書「デジタル大辞泉」): 2014年10月24日閲覧)</ref>などの異称もある。
 
  
== 種としてのトマト ==
 
トマトは長らく独自の属(トマト属 {{snamei|Lycopersicon}})に分類されてきたが、[[1990年代]]ごろからの様々な系統解析の結果、最近の分類では[[ナス属]] ({{snamei|Solanum}}) に戻すようになってきている。元々[[カール・フォン・リンネ|リンネ]]はトマトをナス属に含めて {{snamei|lycopersicum}}(ギリシャ語 {{lang|el-latn|lycos}}「狼」 + {{lang|el-latn|persicos}}「桃」)という種小名を与えたが、[[1768年]]に[[:en:Philip Miller|フィリップ・ミラー]]がトマト属を設立して付けた {{snamei|Lycopersicon esculentum}} が学名として広く用いられてきた。この学名は[[国際藻類・菌類・植物命名規約]]上不適切な(種小名を変えずに {{snamei|Lycopersicon lycopersicum}} とすべき)ものであったが、広く普及していたため保存名とされてきた。しかし系統解析によりトマト属に分類されてきた植物がナス属の内部に含まれることが明らかとなったため、ナス属を分割するか、トマト属を解消してナス属に戻すかの処置が必要になった。したがってリンネのやり方に戻して、学名も {{snamei|Solanum lycopersicum}} とするようになっている。
 
 
[[植物学]]において近年、トマトはナス科のモデル植物として注目されている。Micro Tom は矮性で実験室でも育成が可能な系統として利用されている。また、国際的な[[ゲノムプロジェクト]]も行われ、[[ゲノム]](約3万5千個の遺伝子の位置・構造、7億8千万の[[塩基]]配列)を解読した<ref>[http://www.47news.jp/CN/201205/CN2012053001002080.html トマトのゲノム解読に成功 千葉のDNA研究所など](47NEWS2012年7月1日閲覧)</ref>。
 
 
== 栽培種としてのトマト ==
 
=== 植物的特性 ===
 
[[日本]]では冬に枯死する[[一年生植物]]であるが、[[熱帯]]地方などでは[[多年生]]であり適切な環境の下では長年月にわたって生育し続け、延々と[[開花]]と[[結実]]を続けることができる。1本仕立てで1年間の長期栽培を行うと、その生長量は8メートル - 10メートルにも達する。
 
 
通常の[[栽培品種]](支柱に誘引するタイプ)では[[発芽]]後、[[本葉]]8葉から9葉目に最初の[[花房]](第一花房)が付き、その後は3葉おきに花房を付ける性質をもつ。地這栽培用の品種では2葉おきに花房をつける品種も多い。
 
 
また、各節位からは[[側枝]]が発生する。側枝では5葉目と6葉目に花房が付き、その後は3葉おきに花房を付けるが、側枝は栽培管理上、除去される事が多い。[[株]]がストレスを受けると正常な位置に花が付かない(花飛び)現象が発生するため、株が適切に生育しているかどうかを示す指針となる。
 
<gallery>
 
ファイル:Germinating tomatoes.jpg|芽を出して7日目のトマト
 
ファイル:Fleurtomate.jpg|トマトの花
 
ファイル:Tomato fruit and flowers at day 52.jpg|実をつけ出したトマト(52日目)
 
ファイル:ミニトマトの実の付け方.JPG|'''ミニトマト'''(またはプチトマト)は一度に10個以上実をつけることも珍しくない。地植えにして支柱を立ててやると1本の株から100個以上は収穫できる。
 
ファイル:Tomaten im Supermarktregal.jpg|ミニトマト。付け合せやお弁当用のトマトとして日本でも広く普及している。
 
</gallery>
 
 
適温は昼温20 - 25 ℃、夜温10 - 20 ℃とされる。気温が30 ℃を超えた環境では花粉稔性の低下により着果障害や不良果が増加し、最低気温が5 - 10 ℃を下回ると障害を受ける。適湿度は65 - 85 %でありこれ以下では生育が劣り、これ以上では病気が発生しやすくなる。
 
 
潅水量が多すぎると果実が割れ、少ないと障害果が発生するため、高品質な果実を作るためには潅水量の細かい制御を必要とする作物である。潅水量を減らすことで高[[糖度]]な果実を生産することができるが、収量は減少する。[[水耕栽培]]では養液の[[浸透圧]]を制御する事で高糖度化を行うことができる。
 
 
====含有成分====
 
トマトには[[アルカロイド]][[配糖体]]([[トマチン]])が含まれる。その含量は品種や栽培方法によって異なるが、[[かずさDNA研究所]]による測定例では、花(1,100 mg/kg)、葉(975 mg/kg)、茎(896 mg/kg)、未熟果実(465 mg/kg)、熟した青い果実・グリーントマト(48 mg/kg)、完熟果実(0.4 mg/kg)という報告がされている。
 
 
トマチンには幾つかの菌に対する抗菌性<ref>古井博康, 稲熊隆博, 石黒幸雄, 木曽真、「[https://doi.org/10.1271/nogeikagaku1924.71.777 吸光度法によるトマチンの定量]」 『日本農芸化学会誌』 1997年 71巻 8号 p.777-782, {{doi|10.1271/nogeikagaku1924.71.777}}, 日本農芸化学会</ref><ref>{{Cite thesis | 和書 |degree= 博士(農学)|title= 生理活性アルカロイド及びその配糖体の生物有機化学的研究 |author=古井博康|date=2001-9-13|publisher=岐阜大学 |major= |number=農博乙第56号 |url=https://hdl.handle.net/20.500.12099/2301 |accessdate=2019-11-28|ref=""}}{{hdl|20.500.12099/2301}}</ref> と[[昆虫]]への忌避性<ref>[https://jspp.org/hiroba/q_and_a/detail.html?id=803トマチン みんなのひろば] 2016年2月8日 閲覧</ref>があるが、トマトを食害する害虫は存在する。野生種においては、完熟果実においてもトマチンが相当量残留する。通常食用にされている品種の完熟果実のトマチン量はごく微量であり、[[ヒト]]への健康被害は無視できる。
 
 
=== 品種 ===
 
[[ファイル:Tomatoes_plain_and_sliced.jpg|thumb|right|200px|トマトの実。縦断面と横断面]]
 
{{right|<gallery widths="100px" heights="100px" perrow="3" caption="トマトの果実">
 
File:Tomato-global.png|トマトの実
 
File:Tomato-cut vertical.png|縦断面
 
File:Tomato-cut horizontal.png|横断面
 
</gallery>}}
 
[[画像:NRCSHI07018 - Hawaii (716072)(NRCS Photo Gallery).jpg|thumb|様々な品種のトマト]]
 
[[画像:Capay heirloom tomatoes at Slow Food Nation.jpg|thumb|様々な品種のトマト]]
 
色による分類では'''ピンク系'''と'''赤系'''と'''緑系'''に大別される。ピンク系トマトの果実は[[ピンク]]色を呈し、[[赤]]系トマトの果実は濃い赤や[[オレンジ色]]を呈する。
 
 
日本ではピンク系トマト(桃系)が生食用として広く人気を博し、赤系トマトはもっぱら加工用とされた。しかし近年になって赤系トマトには、[[抗酸化物質|抗酸化作用]]を持つとされる成分[[リコピン]]が多量に含まれていることから、利用が見直されている。その他に白、黄、緑色、[[褐色]]、複色で[[縞模様]]のものがある。[[果実]]にはゼリー状物質が満たされているが、一部の品種では[[ピーマン]]のように中空である。他に、実が細長いイタリアントマトや、実が極めて小ぶりで[[凹凸]]の少ないミニトマトがある。葉の形は、ニンジン葉(葉の切れ込みが特に深い)やジャガイモ葉(切れ込みが少なく、浅い)の葉を付ける品種では、トマトと気づかれないことも多い。
 
 
世界では多くの品種が赤系トマトであるが、国産の品種は生食用として栽培されるものはピンク系のものが殆どであり、加工用品種、[[台木]]用品種やミニトマトに赤系のものが見られる。
 
 
世界では、8,000種を超える品種があるとされ、日本では120種を超えるトマトが品種登録されている([[農林水産省]]、2008年5月時点)<ref>[http://www.hinsyu.maff.go.jp/ 品種登録情報]農林水産省</ref>。これは、野菜類の登録品種数の中でも、目立って多い。一方で[[雑種第一代|一代雑種]]のF1品種は登録されないことが多く、[[桃太郎 (トマト)|桃太郎]]などの有名な品種の登録はない。<!--F1品種は採種した種子を次年の栽培に利用しても元の品種と同じ性質を発揮しないため-->
 
 
世界には日本で流通しているピンク系トマトの桃太郎に代表される桃色、丸型のトマト以外のトマトが非常に多く、むしろ、桃色以外の品種の方が圧倒的に多い。これらの品種を栽培する愛好家が増えているようである。
 
 
本来、皮の色が黄色いため[[果肉]]と合わさって赤色に見えるのが赤系トマト、皮が透明の場合は桃色系トマトとなる。他にも、黒、緑、白、オレンジ、黄色、2色混合などのカラーバリエーションがある。
 
 
また、形も日本では見られない、プリーツと呼ばれるヒダが大きく入ったものが数多くあったり、[[トマトソース]]にするための細長い形の品種も各色揃ったりしている。これらの品種でトマトソースやジュースを作ると、何色もトマトソースを作ることが可能である。
 
 
世界のトマトの味は、日本の大玉品種のように甘さに重点を置いたものばかりではない。旨味、香り、酸味、食感、見た目を楽しませてくれる品種が数多く存在する。また、これらの品種は固定種であり、自家採種可能であり、代々種を引き継いで育種することができる。
 
 
果実の大きさによる分類では'''大玉トマト'''(200 g以上)、'''ミニトマト'''(20 - 30 g)、'''中玉(ミディ)トマト'''(前2者の中間)、に分類される。ただし、栽培方法によって果重は変化するため、品種とは関係ない分類である。もっとも、それぞれの果実の大きさに適した品種というものは存在し、例えばミニトマトに適した品種として[[パキーノ]]地方原産のパキーノトマト(チェリートマト)も生産されている。マイクロトマトと称して流通しているものは {{snamei|Solanum pimpinellifolium}} であり、{{snamei|Solanum lycopersicum}}({{snamei|Lycopersicon esculentum}})とは別種である。水を極力与えず高糖度化をはかると、大玉に適した品種であっても、果実が小さくなる。
 
 
小さく甘みの強い'''フルーツトマト'''とは、高糖度化をはかったトマトのことであり、品種名を示すものではない。例えばフルーツトマトの代表的なものに高知県[[高知市]]一宮(いっく)地区の'''徳谷トマト'''がある。これは一宮地区の、特に徳谷地区の塩分を含む土壌で、あえて成長を遅く、実が小ぶりになるように栽培し、糖度を高めたものを指す。つまり地域と栽培法に由来する命名であり、特定のトマトの品種を指しての命名ではない。この地区で糖度が高くなるように栽培されたトマトは、品種に関係無く全てが徳谷トマトとなる。また、'''[[塩トマト]]'''は、[[熊本県]][[八代]]地域の[[干拓|干拓地]]など塩分の多い土壌で育成されたトマトのうち、特別に糖度が高いものを指す。品種は主に「桃太郎」であるが、特に品種が指定されている訳ではない。
 
 
=== 生産・需要 ===
 
==== 日本 ====
 
[[File:Production Quantity & Area Harvested of Tomatoes in Japan 1973-2012.png|thumb|日本のトマトの収穫量と作付面積の推移(1973-2012年)]]
 
農林水産省の野菜[[生産出荷]]統計によれば、トマトの作付け面積は、[[1985年]]頃から減少傾向にあり、ピーク時の75 %程度にまで落ち込んでいる。これは飛躍的な増加を見せた[[1960年代]]後半以前のレベル(15,000ヘクタール以下)である。収穫量ベースでも、ピーク時の[[1980年代]]の80 %程度、700,000トン - 800,000トン程度を推移している。近年、加工用トマトとミニトマトは、作付面積、収穫量ベースでそれぞれ10 %程度を占める。また、生産量のトップは[[熊本県]]でありシェアは13.0 %(平成21年度)を占める。続いて、[[北海道]]、[[茨城県]]が共に7.0 %となっている<ref>[http://www.maff.go.jp/j/kids/crops/tomato/farm.html 農林水産省/トマト生産量上位について] - 農林水産省 こどもページ 2014年8月3日閲覧</ref>。
 
 
[[総務省]]の[[2000年]][[家計調査]]によれば1世帯当たりの年間購入量(重量ベース)では、トマトは生鮮野菜類中5位に位置する。これは一般消費者家庭で[[ダイコン]]、[[ジャガイモ]]、[[キャベツ]]、[[タマネギ]]に次いでトマトが多く消費されることを示唆するものである。出荷量、収穫量ベースで見ても、トマトはこれらの野菜に次いで5位を占めている(平成13年野菜生産出荷統計)。
 
 
また、家計調査によれば、野菜の主要品目が10年前と比べて軒並み減少または横ばい傾向にある中、[[ネギ]]と並んで目立った増加を見せている数少ない野菜類のひとつである。
 
 
'''収穫量上位10都道府県'''(2012年)<ref name="es">{{cite web|url=http://www.e-stat.go.jp/SG1/estat/List.do?lid=000001115571|title=作物統計調査>作況調査(野菜)>確報>平成24年産野菜生産出荷統計>年次>2012年|work=e-Stat|publisher=総務省[[統計局]]|accessdate=2014-11-08}}</ref>
 
{| class="wikitable sortable" style="text-align:right; font-size:95%"
 
|+
 
!収穫量順位!!都道府県!!収穫量(t)!!作付面積(ha)
 
|-
 
|1||熊本県||104,300||1,150
 
|-
 
|2||北海道||58,000||791
 
|-
 
|3||茨城県||48,700||892
 
|-
 
|4||愛知県||45,600||529
 
|-
 
|5||千葉県||44,400||834
 
|-
 
|6||栃木県||36,300||391
 
|-
 
|7||岐阜県||26,600||311
 
|-
 
|8||福島県||26,100||398
 
|-
 
|9||群馬県||25,500||320
 
|-
 
|10||長野県||22,700||399
 
|-
 
|―||全国計||722,400||12,000
 
|}
 
'''冬春トマト収穫量上位10市町村'''(2012年)<ref name="es"/>
 
{| class="wikitable sortable" style="text-align:right; font-size:95%"
 
|+
 
!収穫量順位!!市町村!!所属都道府県!!収穫量(t)!!作付面積(ha)
 
|-
 
|1||[[八代市]]||熊本県||38,900||352
 
|-
 
|2||[[玉名市]]||熊本県||24,400||178
 
|-
 
|3||[[田原市]]||愛知県||12,800||131
 
|-
 
|4||[[豊橋市]]||愛知県||11,400||119
 
|-
 
|5||[[宮崎市]]||宮崎県||6,100||68
 
|-
 
|6||[[豊川市]]||愛知県||5,280||61
 
|-
 
|7||[[南島原市]]||長崎県||5,220||48
 
|-
 
|8||[[都農町]]||宮崎県||5,150||43
 
|-
 
|9||[[宇城市]]||熊本県||4,790||71
 
|-
 
|10||[[平取町]]||北海道||4,550||46
 
|-
 
|―||colspan="2" style="text-align:center"|全国計||369,800||3,920
 
|}
 
'''夏秋トマト収穫量上位10市町村'''(2012年)<ref name="es"/>
 
{| class="wikitable sortable" style="text-align:right; font-size:95%"
 
|+
 
!収穫量順位!!市町村!!所属都道府県!!収穫量(t)!!作付面積(ha)
 
|-
 
|1||[[鉾田市]]||茨城県||14,000||313
 
|-
 
|2||[[高山市]]||岐阜県||12,000||129
 
|-
 
|3||八代市||熊本県||10,100||106
 
|-
 
|4||平取町||北海道||7,150||62
 
|-
 
|5||[[竹田市]]||大分県||4,500||64
 
|-
 
|6||[[美瑛町]]||北海道||3,730||35
 
|-
 
|7||[[山都町]]||熊本県||3,580||61
 
|-
 
|8||[[行方市]]||茨城県||3,500||53
 
|-
 
|9||[[阿蘇市]]||熊本県||3,410||42
 
|-
 
|10||[[松本市]]||長野県||3,350||42
 
|-
 
|―||colspan="2" style="text-align:center"|全国計||352,600||8,100
 
|}
 
 
==== 世界 ====
 
[[File:Production Quantity & Area Harvested of Tomatoes all of the world 1961-2012.png|thumb|世界のトマトの収穫量と作付面積の推移(1961-2012年)]]
 
'''世界のトマトの収穫量上位10か国'''(2012年)<ref name="fao">{{cite web|url=http://faostat3.fao.org/download/Q/QC/E|title=FAOSTAT>DOWNLOAD DATA|work=FAOSTAT|publisher=[[国際連合食糧農業機関|FAO]]|language=[[英語]]|accessdate=2014-11-08}}</ref>
 
{| class="wikitable sortable" style="text-align:right; font-size:95%"
 
|+
 
!収穫量順位!!国!!収穫量(t)!!作付面積(ha)
 
|-
 
|1||[[中華人民共和国]]||50,000,000||1,000,000
 
|-
 
|2||[[インド]]||17,500,000||870,000
 
|-
 
|3||[[アメリカ合衆国]]||13,206,950||150,140
 
|-
 
|4||[[トルコ]]||11,350,000||300,000
 
|-
 
|5||[[エジプト]]||8,625,219||216,395
 
|-
 
|6||[[イラン]]||6,000,000||160,000
 
|-
 
|7||[[イタリア]]||5,131,977||91,850
 
|-
 
|8||[[スペイン]]||4,007,000||48,800
 
|-
 
|9||[[ブラジル]]||3,873,985||63,859
 
|-
 
|10||[[メキシコ]]||3,433,567||96,651
 
|-
 
|―||世界計||161,793,834||4,803,680
 
|}
 
日本の収穫量は26位で722,300t、作付面積は43位で12,000haである<ref name="fao"/>。
 
 
=== 栽培の歴史 ===
 
16世紀以前、[[メキシコ]]の[[アステカ族]]がアンデス山脈からもたらされた種からトマトを栽培し始めた。[[新大陸]]の中でもトマトを栽培植物として育てていたのは、この地域に限られる。16世紀にアステカに入った[[ベルナルディーノ・デ・サアグン|サアグン]]修道士の記録から、当時から複数種類の栽培種が開発されていたと見られる{{sfn|ジョンソン |1999|pp=92-93}}。
 
 
[[ヨーロッパ]]へは、[[1519年]]にメキシコへ上陸した[[エルナン・コルテス]]がその種を持ち帰ったのが始まりであるとされている。当時トマトは「{{lang|en|poison apple}}」([[毒]][[リンゴ]])とも呼ばれていた。なぜなら裕福な[[貴族]]達が使用していた[[ピューター]]([[錫]]合金)食器には[[鉛]]が多く含まれ、トマトの酸味で漏出して[[鉛中毒]]になっていたためである<ref name=smithsonian>[https://www.smithsonianmag.com/arts-culture/why-the-tomato-was-feared-in-europe-for-more-than-200-years-863735/ Why the Tomato Was Feared in Europe for More Than 200 Years]([[スミソニアン博物館]]ウェブマガジン)</ref>。鉛中毒の誤解が解けた後も、[[有毒植物]]である[[ベラドンナ]]に似ていたため、[[毒]]であると信じる人も多く、最初は観賞用とされた<ref name=smithsonian/>。
 
 
しかし、[[イタリア]]の[[貧困]]層で食用にしようと考える人が現れ、200年にも及ぶ開発を経て現在の形となった。これがヨーロッパへと広まり、一般的に食用となったのは18世紀のことである。
 
 
一方、[[北アメリカ]]ではその後もしばらくは食用としては認知されなかった。[[フロリダ]]方面に定着した[[スペイン]]系入植者や[[カリブ海]]経由で連れてこられた[[黒人]][[奴隷]]がトマトを食べる習慣をゆっくりと広めていった。実験精神の旺盛な[[トーマス・ジェファーソン]]は自らの農園でトマトを栽培し、ディナーに供した。[[1820年]]、[[ニュージャージー州]]の[[ロバート・ギボン・ジョンソン]]は、[[セイラム郡 (ニュージャージー州)|セイラム]]の裁判所前の階段でトマトを食べて人々に毒がないことを証明したとされるが、詳しい資料は残っていない{{sfn|ジョンソン |1999|pp=100-101}}。
 
 
[[1893年]]当時のアメリカでは輸入の際に果物への関税がなく、野菜には関税が課せられていた。このため、トマトの輸入業者は、税金がかからないように「果物」と主張。これに対して[[アメリカ合衆国農務省|農務省]]の役人は「野菜」だと言い張った。両者は一歩も譲らず、さらに果物派には植物学者も加わり、論争はエスカレート。とうとう、米国最高裁判所の判決を仰ぐことになってしまった。判決は「野菜」。裁判長は随分悩んだと思われ、判決文には「トマトはキュウリやカボチャと同じように野菜畑で育てられている野菜である。また、食事中に出されるが、デザートにはならない」と書かれていた([[:en:Nix v. Hedden|英語版記事]])<ref>{{cite web|url=http://supreme.justia.com/us/149/304/case.html|title=Nix v. Hedden - 149 U.S. 304 (1893)|publisher=Justia US Supreme Court Center|accessdate=2012-09-04}}</ref>。なお、裁判当時の記録として[[ローラ・インガルス・ワイルダー]]の小説『[[大草原の小さな家]]』では、トマトにクリームと砂糖をかけて食べる記載がある。なお、『{{lang|en|Pocket Oxford English Dictionary}}』(2005年版)の {{lang|en|tomato}} は {{lang|en|'a glossy red fruit, eaten as a vegetable or in salads.'}} とどちらとも取れる記述になっている。
 
 
[[日本]]には[[江戸時代]]の[[寛文]]年間頃に[[出島|長崎]]へ伝わったのが最初とされる。[[貝原益軒]]の『[[大和本草]]』にはトマトについての記述があり、その頃までには伝播していたものと考えられている<ref name="tabemonotokenkouomoshirozatsugaku_p58"> 落合敏監修 『食べ物と健康おもしろ雑学』 p.58 梧桐書院 1991年</ref>。ただ、青臭く、また真っ赤な色が敬遠され、当時は観賞用で「'''唐柿'''」と呼ばれていた。[[中華人民共和国|中国]]では、現在も「西紅柿」({{unicode|xīhóngshì}})と呼んでおり、[[西紅柿炒鶏蛋]]([[鶏卵]]との炒め物)などとして料理される。
 
 
なお、[[中華民国|台湾]]や[[中華人民共和国香港特別行政区|香港]]では「番茄」({{unicode|fānqié}})と呼ばれ、[[:zh:番茄牛肉通心粉|番茄牛肉通心粉]](牛肉とマカロニとの煮物)などの料理がある。
 
 
日本で食用として利用されるようになったのは[[明治]]以降で<ref>『天下統一めざせ!日本史クイズマスター 歴史クイズ② 安土桃山時代~現代』116頁。</ref>、さらに日本人の[[味覚]]にあった[[品種]]の育成が盛んになったのは[[昭和]]に入ってからである。
 
 
1887年ころから日本で食用となった<ref>明治世相編年辞典 朝倉治彦・稲村徹元</ref>。
 
 
トマトは[[アメリカ合衆国|米国]]で最初に認可を受けた[[遺伝子組み換え作物]]である。[[1994年]][[5月]]、FDA([[連邦食品医薬品局]])が承認した[[Flavr Savr]]というトマトで、長期間の保存に適した品種であった。ただし、開発費用などを回収するために通常のトマトよりも高い価格に設定されたため、商業的にはそれほどの成功を収めなかった。
 
 
== 食材としてのトマト ==
 
{{栄養価 | name=トマト(red, ripe, raw, year round average)| water =94.52 g| kJ =74| protein =0.88 g| fat =0.2 g| carbs =3.89 g| fiber =1.2 g| sugars =2.63 g| calcium_mg =10| iron_mg =0.27| magnesium_mg =11| phosphorus_mg =24| potassium_mg =237| sodium_mg =5| zinc_mg =0.17| manganese_mg =0.114| selenium_μg =0| vitC_mg =13.7| thiamin_mg =0.037| riboflavin_mg =0.019| niacin_mg =0.594| pantothenic_mg =0.089| vitB6_mg=0.08| folate_ug =15| choline_mg =6.7| vitB12_ug =0| vitA_ug =42| betacarotene_ug =449| lutein_ug =123| vitE_mg =0.54| vitD_iu =0| vitK_ug =7.9| satfat =0.028 g| monofat =0.031 g| polyfat =0.083 g| tryptophan =0.006 g| threonine =0.027 g| isoleucine =0.018 g| leucine =0.025 g| lysine =0.027 g| methionine =0.006 g| cystine =0.009 g| phenylalanine =0.027 g| tyrosine =0.014 g| valine =0.018 g| arginine =0.021 g| histidine =0.014 g| alanine =0.027 g| aspartic acid =0.135 g| glutamic acid =0.431 g| glycine =0.019 g| proline =0.015 g| serine =0.026 g| right=1 | source_usda=1 }}
 
 
トマトは日本以外では加熱して食べるのが普通で、生食はほとんどしない。当然、加熱に適した品種の栽培が主流で、生食用の品種自体が珍しい。手を加えた[[料理]]でよく知られているものに[[メキシコ料理]]の[[サルサ (料理)|サルサ]]、[[イタリア料理]]の各種[[ピザ]]、[[パスタ]]用[[ソース (調味料)|ソース]]、[[インド]]の[[カレー_(代表的なトピック)|カレー]]の一部、ヨーロッパの[[シチュー]]の一部などがある。[[中華料理]]でもトマトと[[卵]]を合わせた炒め物や[[スープ]]にされる。[[中央アジア]]では[[ラグマン]]などに利用されている。
 
 
日本では生食されるほか、[[サラダ]]や焼きトマトなど、そのままを味わう料理も数多くある。また、トマト[[ラーメン]]を出す店も増えている。
 
 
[[ケチャップ]]、[[トマトソース]]、ピザソースなどに用いられるためトマトの年間消費量は1億2000万トン以上と、野菜の中でも世界1位である<ref>[http://www.calbee.co.jp/foodcom/oyatsu/support/200909.php カルビーフードコミュニケーション 〜カルビーの食育〜]、Calbee、2012年9月13日閲覧。</ref><ref>[http://faostat.fao.org/site/339/default.aspx]。※Commodities by country をクリックし、Selected area 欄で World を、Sort by で Quantity を選択。サトウキビ、とうもろこし、米、小麦、牛乳、じゃがいも、サトウダイコン、野菜(未分類)、大豆、キャッサバに続いて11位にトマトが来ることがわかる。いわゆる穀類および芋類、それに牛乳と未分類項目を除けば、トマトが首位となる。なお、単位の MTは metric ton の意で、日本語でいう「トン」のこと。</ref>。[[グルタミン酸]]の濃度が非常に高いため[[うま味]]があること、[[酸味]]・[[水分]]があることなどがその理由として挙げられる。
 
 
好きな野菜ランキングでは子供大人ともに1位に挙がることが多く、人気がある一方で苦手な野菜としても上位に挙がることが多く、好みが分かれる一面がある<ref>[https://mainichi.jp/articles/20180922/k00/00e/040/248000c 子供も大人もトマト好き 全国野菜アンケート]毎日新聞 2018年9月22日</ref><ref>[https://news.mynavi.jp/article/20170809-a253/ 子どもの好きな野菜・嫌いな野菜ランキング--定番"ピーマン"はランクダウン]マイナビニュース 2017年8月9日</ref><ref>[https://resemom.jp/article/2018/08/31/46521.html 8/31は野菜の日…子どもの好きな野菜1位は「トマト」、嫌いな野菜は?]リセマム 2018年8月31日</ref>。
 
 
品種によって酸味、甘みの度合いがかなり異なり、また皮の硬さも異なるので、用途に適したものを選んで使うのがコツとなる。例えば、酸味が強く皮が厚いイタリアントマトは加熱した料理に向いている。仮に、生食用として売られている品種を加熱調理に利用する場合は種子周辺のゼリー質を捨てずに利用するのがポイントである。
 
 
美味しいトマトの見分け方としてヘタがきれいで色の良いものが薦められているが、あまり当てにならない。トマトの味は品種や産地、栽培方法、栽培農家などによってかなりの差が出るためである。従って、スーパーなどで実験的に一度購入して、美味しいと感じたトマトの袋やラベルを覚えて次からはそれを購入するといった方法が確実である。また、緑色がかった未熟なトマトでも数日ほど常温で追熟させる事で少しは美味しくなる。
 
 
トマトの加工食品として、[[トマトジュース]]、[[ケチャップ|トマトケチャップ]]、[[トマトソース]]、[[トマトピューレ]]、[[乾燥トマト]]などがある。また[[缶詰]]としてホールやカットやジュースが販売されている。
 
 
=== 調理 ===
 
* 皮むき法 - スープやソースなどそのままでは口当たりが悪くなる料理では皮をむく。
 
** 直火むき - へたのところにフォークを刺し、直火に当て、刺した部分から皮がはがれてくるので、そのまま冷水につけてもよい。
 
** 湯むき - 熱湯にさっとくぐらせ、冷水にとると、皮がうすくきれいにむける。
 
** 冷凍による方法
 
 
=== 栄養 ===
 
他の野菜類と同様に、トマトは[[ビタミンC]]を多く含む。また、[[リコピン]]が含まれ得ていることでも有名であり<ref>{{Cite web|url=https://friday.kodansha.co.jp/article/123056|title=「野菜350g」は本当にカラダにいいの…?食生活のウソホント|publisher=FRIDAYデジタル|date=2020-07-16|accessdate=2020-11-27}}</ref>、[[1995年]]に[[悪性腫瘍|がん]]予防の効果が指摘されて以来、注目を集めるようになったが、有効性に関しては「有効性あり」とするデータと「有効性なし」とする両方のデータがあり、科学的なデータの蓄積が必要である。
 
 
これは[[ハーバード大学]]のギオヴァンヌッキらの研究チームが4万5千人以上の医療関係者を対象に6年間のコホート調査を行った結果から、様々な形態の[[ビタミンA]]を含む食品の中でも、[[イチゴ]]と並んでトマト関連食品3種が[[前立腺癌]]の罹患率の低さと相関しているとしたもの。その後の様々な関連研究の引き金ともなった。
 
 
[[京都大学]]大学院の河田照雄教授らの研究グループにより、トマトに含まれる[[13-オキソ-9,11-オクタデカジエン酸]]に[[血液]]中の[[脂肪]]増加を抑える効果があることが発見され<ref name="jiji">{{cite web |url=http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/living/health/545314/ |title=トマトでメタボ改善! 脂肪燃焼の新成分を発見|date=2012-2-10 |publisher=[[産経新聞|イザ!]] |accessdate=2012-09-04}}</ref>、2012年2月10日付けの米科学誌[[PLoS one]]上で発表された<ref name="PLoSone">{{cite journal |url=https://doi.org/10.1371/journal.pone.0031317 |title=Potent PPARα Activator Derived from Tomato Juice, 13-oxo-9,11-Octadecadienoic Acid, Decreases Plasma and Hepatic Triglyceride in Obese Diabetic Mice|date=2012-2-10 |publisher=PLOSone|doi=10.1371/journal.pone.0031317 |accessdate=2012-2-13}}</ref>。研究段階である上、効果を得るには大量のトマトを食べる必要があるとされるが、日本では大きく報道されたことにより、トマトジュースが供給不足になるほどのブームが起きた<ref>{{cite news|url=http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/business/other/546318/|title=「トマトにメタボ改善効果」で広がる品薄 販売休止も|publisher=イザ!|date=2012-02-18|accessdate=2012-09-04}}</ref>。
 
 
日本において、トマトジュースやサプリメントなど一部のトマト製品は血中[[コレステロール]]や[[血圧]]などの改善効果を謳う機能性表示食品として販売されている<ref>[http://www.kagome.co.jp/tomatojuice/functional-claims/ 改めて、2つの機能性が実証されました。「血中コレステロールが気になる方に」「血圧が高めの方に」機能性表示食品「カゴメトマトジュース」](2018年3月12日閲覧)</ref>。
 
 
=== トマトの旬 ===
 
トマトは夏の[[季語]]。冷涼で強い日差しを好み高温多湿を嫌うトマトの性質からして夏は旬の時期とは言えず、春から初夏と秋から初冬のトマトが美味とされる。夏が旬とされた理由は、日本でトマトの栽培が始まった頃は[[温室]]などの設備が不十分なために、春に種を播いて夏に収穫する作型が一般的であったのである。現在は高性能な設備が普及したことから、トマトの成長に適した気温がまだ低く昼の時間が長い春と、気温が下がり始め空気の澄んでいる秋の環境に合わせる形で育てて収穫できるようになる。
 
 
季節によっても[[味]]や食感が変わる。一般的な温室栽培を例に挙げると冬は光が少なく成長に時間がかかるため水っぽく皮が硬い、夏は成長が早すぎて味がのる前に赤くなるが皮は柔らかい。春と秋は旨味が強くなる。家庭菜園の場合は保温用のビニールをかけて秋まで栽培すると皮は硬いがメロン並みの糖度と旨味のあるトマトが得られる。<!-- 栽培の歴史の節と重複するため割愛。== ニックス・ヘデン裁判 ==[[1893年]]、トマトへの課税を問題とし、トマトを果物に定義するか野菜として定義するかを焦点とした裁判が行われた。この裁判を担当したグレイ判事は、トマトを草本性植物の果実であると判断した上で、他の果物のようにデザートではなくメインコースに出されることが多いことを根拠として野菜と定義した。<ref>バーバラ・サンティッチ、ジェフ・ブライアント編『世界の食用植物文化図鑑』 140ページ</ref>
 
-->
 
 
== トマトを題材にした作品 ==
 
;楽曲(曲名または歌詞にトマトが登場するもののみ)
 
{{div col}}
 
* トマト - 童謡(作詞:[[荘司武]]、作曲:[[大中恩]])
 
* 気まぐれヴィーナス - [[桜田淳子]]
 
* [[トマトジュースで追いかえすのかい]] - [[大塚博堂]]・[[梓みちよ]]
 
* トマト - [[渡辺美里]]
 
* [[そら (國府田マリ子のアルバム)|トマト]] - [[國府田マリ子]]
 
* トマト売りの歌 - [[久保田早紀]]
 
* とけちまいたいのさ - [[BLANKEY JET CITY]]
 
* あなたにサラダ - [[DREAMS COME TRUE]]
 
* おいしい☆トマトのうた - [[Axis powers ヘタリア]]
 
* トマトの家 - [[ヒデとロザンナ]]
 
* トマト - [[NICO Touches the Walls]]
 
* トマト - [[谷村新司]](アルバム『生成』収録)
 
* 夜更けのトマトジュース - [[吉川忠英]]
 
* トマト。- chami
 
* トマト・イッパツ - [[スペクトラム]]
 
* Boku No Atama - [[Paul Gilbert]]
 
* テングサの歌 - [[谷山浩子]]
 
* トマトの森 - [[谷山浩子]]
 
* ロージィ・ルージュがサラダ娘に - [[宇都美慶子]]
 
* トマト - [[豊崎愛生]]
 
{{div col end}}
 
 
; アニメーション
 
* [[サラダ十勇士トマトマン]]
 
 
; コンピュータゲーム
 
* [[サラダの国のトマト姫]]
 
* [[トマトアドベンチャー]]
 
* [[キラートマト]] - 1993年に発売された。[[ゲームボーイ]]用。
 
 
; 映画
 
* [[アタック・オブ・ザ・キラー・トマト]]
 
* [[フライド・グリーン・トマト]]
 
 
; キャラクター
 
* トマッピー - [[三重県]][[木曽岬町]]公式<ref>{{cite web|url=http://www.town.kisosaki.lg.jp/contents_detail.php?frmId=744|publisher=木曽岬町役場総務政策課政策部門|title=「トマッピー」グッズ販売のご案内|date=2014-04-01|accessdate=2015-12-30|archiveurl=https://web.archive.org/web/20151230023313/http://www.town.kisosaki.lg.jp/contents_detail.php?frmId=744|archivedate=2015年12月30日|deadlinkdate=2017年9月}}</ref>
 
* 魔法少女トマトちゃん - 木曽岬町コミュニティ団体「ボラ倶楽部」<ref>{{cite web|url=http://localchara.jp/catalog/4399/|work=ご当地キャラカタログ|title=魔法少女トマトちゃん|date=2014-04-01|accessdate=2015-12-30|archiveurl=https://web.archive.org/web/20151230023839/http://localchara.jp/catalog/4399/|archivedate=2015年12月30日|deadlinkdate=2017年9月}}</ref>
 
 
== その他 ==
 
* 「トマト」の語源は[[ナワトル語]]で[[ホオズキ]]の実を意味する「{{lang|nah|tomatl}}」(トマトゥル)に由来する。
 
* [[トルコ]]の[[民間療法]]では[[やけど]]にスライスしたトマトを塗りつけている。
 
* ジャガイモの茎にトマトを接ぎ木したものは「[[ジャガトマ]]」と呼称されることがある。また[[細胞融合]]によって作られた[[ジャガイモ]]とトマトの雑種は[[ポマト]]と呼ばれる。
 
* 栄養素が豊富な事から、[[柿]]と同じく「トマトが赤くなると、医者が青くなる」という[[ことわざ]]や、また「トマトを作る家に胃病なし」ということわざがある<ref>[https://books.google.co.jp/books?id=jfJ3vUV6nocC&pg=PT27&lpg=PT27&dq=%E3%83%88%E3%83%9E%E3%83%88%E3%81%8C%E8%B5%A4%E3%81%8F%E3%81%AA%E3%82%8B%E3%81%A8%E3%80%81%E5%8C%BB%E8%80%85%E3%81%8C%E9%9D%92%E3%81%8F%E3%81%AA%E3%82%8B&source=bl&ots=cBaVQvo9dC&sig=e8pRiMgnHNbCsMX2dpMD1-aRtIo&hl=ja&sa=X&ved=0ahUKEwiU9OX8_P7NAhUEk5QKHRSHBEA4KBDoAQgsMAM#v=onepage&q=%E3%83%88%E3%83%9E%E3%83%88%E3%81%8C%E8%B5%A4%E3%81%8F%E3%81%AA%E3%82%8B%E3%81%A8%E3%80%81%E5%8C%BB%E8%80%85%E3%81%8C%E9%9D%92%E3%81%8F%E3%81%AA%E3%82%8B&f=false 石原結實『「医者いらず」の食べ物事典』(2006年、PHP研究所)ISBN:978-4569666242]</ref>。
 
* アメリカの法律では、大さじ2杯のトマト・ペーストが野菜とされているため、トマト・ペーストを使ったピザが「野菜」に分類されている<ref>[http://www.beerstudygroup.com/news/ispizzaavegetable/ “Is pizza a vegetable?”]ロサンゼルスタイムス 2011年11月17日</ref><ref>[http://mogumogunews.com/2014/06/topic_7252/ アメリカで「ピザは野菜」と国家が認定 理由はトマトソース…]もぐもぐニュース 2014年6月28日</ref>。
 
* 「プチトマト」は[[和製英語]]であり、日本でしか通じない。(プチ({{lang|fr|petit}})は[[フランス語]]に由来するが、フランス語でトマト({{lang|fr|tomate}})は女性名詞であるため形容詞 {{lang|fr|petit}} も女性形 {{lang|fr|petite}} となり、プティト・トマト({{lang|fr|petite tomate}})と呼ぶのが正しい。)英語名は「[[:en:Cherry tomato|cherry tomato]]」。
 
* ヨーロッパでは当初ポモ・ドーロ(金色のリンゴ)、ポム・ダムール(愛のリンゴ)と呼ばれた。[[イタリア語]]では現在でもその名残でポモドーロ({{lang|it|pomodoro}})と呼ばれる{{sfn|ジョンソン |1999|pp=96-97}}。[[リトアニア語]]のポミドーリ({{lang|lt|pomidori}})など周辺言語への派生もある。
 
* イタリア料理によく使用される印象があるが、国民一人あたりのトマト消費量第1位はギリシャ。これは[[ギリシャ料理]]にトマトと[[オリーブオイル]]が大量に使用されるためである。統計年度によって差異はあるが、ギリシャ国民一人当たりの年間消費量は概ねイタリアの2倍以上にも及び、100kgを超える。
 
 
== 脚注 ==
 
{{Reflist|30em}}
 
 
== 参考文献 ==
 
* [http://www.toukei.maff.go.jp/dijest/yasai/yasai/yasai.html グラフと絵で見る食料・農業 –統計ダイジェスト- 農林水産省 (平成14年9月)]
 
* [http://www.tdb.maff.go.jp/toukei/toukei 農林水産省統計情報データベース (2003年6月25日閲覧)]
 
* [http://www.agri-exp.pref.shizuoka.jp/mametisiki/tomato.htm 豆知識のコーナー トマト 静岡県農業試験場]
 
* [http://www.geocities.co.jp/NatureLand/5145/index.html 岬一雨(2002)トマトの博]
 
* {{Cite book|和書|author = 内田洋子|author2 = シルヴィオ・ピエールサンティ|title = トマトとイタリア人|year = 2003|publisher = 文藝春秋|series = 文春新書|isbn = 4166603108}}
 
* {{Cite |和書 |author = シルヴィア・ジョンソン |translator = 金原瑞人 |title = 世界を変えた野菜読本 |date = 1999 |publisher = 晶文社 |isbn = 4794964129 |ref = harv }}
 
 
== 関連文献 ==
 
* Barndt, Deborah(2002). Tangled Routes: Women, world and globalization on the tomato trail. Lanham, MD: Rowman & Littlefield Publishers.
 
* Giovannucci E, Ascherio A, Rimm EB, Stampfer MJ, Colditz GA, Willett WC (1995). Intake of carotenoids and retinol in relation to risk of prostate cancer. Journal of National Cancer Institute. v. 87, n. 23 (December 6). p.1767-76.
 
** [http://www.ncbi.nlm.nih.gov/entrez/query.fcgi?cmd=Retrieve&db=PubMed&dopt=Abstract&list_uids=7473833 PubMed データベースの英文要旨]
 
* Martineau, Belinda (2001). First Fruit: The creation of the Flavr Savr tomato and the birth of genetically engineered foods. New York, McGraw-Hill.
 
* Willcox, Joye K., Catignani, George L.& Lazarus, Sheryl (2003). Tomatoes and cardiovascular health. Critical Reviews in Food Science & Nutrition, v.43, n.1 (January), p.1-19.
 
 
== 関連項目 ==
 
{{wiktionary}}
 
{{Commons|Solanum lycopersicum}}
 
* [[トマトソース]]
 
* [[トマティーナ]] - [[スペイン]]・[[バレンシア州]]の世界的に有名な「トマト祭り」。
 
* [[タマリロ]] - 近縁種。ツリートマト、木立ちトマトとも呼ばれる常緑小木。
 
* [[アメーラ]] - 高糖度のトマト。
 
* [[トマト銀行]] - [[岡山県]]にある[[第二地方銀行]]。
 
* [[Rotten Tomatoes]] - 映画批評のウェブサイト。
 
* [[ピエトロ・アンドレア・マッティオリ]] - トマトに関する世界最古の文献『博物誌』の著者の[[植物学者]]
 
* [[セイヨウオオマルハナバチ]] - ハウス栽培で用いられる。
 
* プチトマト、ミニトマト - トマトの栽培品種<!-- http://www.weblio.jp/content/Lycopersicum+esculentum -->。
 
* [[ポミドル]] - [[ポーランド語]]でトマトを表す。子供の遊びの一種。
 
 
== 外部リンク ==
 
* [http://tgrc.ucdavis.edu/ Tomato Genetics Resource Center (University of California at Davis)] - トマトの種を保管し、研究者に供給することを目的とした施設。カリフォルニア大学デービス校。
 
* [http://www.sgn.cornell.edu/about/tomato_sequencing.pl About the International Tomato Sequencing Project (Cornell University)] - トマトゲノムプロジェクト。コーネル大学。
 
* [http://www.iris-saien.com/zukan/zukan.asp?ID=1 野菜図鑑「トマト」]
 
* [http://www.cik.co.jp/noubi@home/mame_top.html 「トマトの基本的な栽培方法」]農業豆知識
 
* {{hfnet|710|リコピン}}
 
  
 
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[[Category:トマト|*]]
 
[[Category:トマト|*]]

2021年9月19日 (日) 23:47時点における版