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__NOTOC__ [[ファイル:Japanese Old Cook Books - Sozairori Zensho in 1942.png||250px|right|]] 我が国は今、有史以来の大戦争をつづけ、日本国民は一億一心火の玉となり、困苦欠乏を物ともせず、大東亜新秩序の建設に向かって邁進いたしております。<br> 何分、今度の戦争は、十年、二十年にも亘る大長期戦のことゆえ、まだまだ測り知れない艱難が私共の行手に待ち構えていることと思いますが、しかし私共は聊かもそれを恐れる必要はありません。 それというのは、これまで日本の主婦は物の不自由に慣れ、それがために却って、少ない材料を何倍にも活用するという得がたい技術を身につけてきているからであります。<br> お料理の場合にも同じことが言えましょう。 その証拠には、主食物は勿論、副食物や調味料にいたるまで配給制になった今日でも、主婦の間に一言の不平不満も聞くことができません。 日本の主婦は、配給される材料だけで、御家族の健康、ひいては全国民の健康を保持し、更に向上させる自信を一人残らずお持ちのはずです。 先々もまたそうありたいものです。<br> この本は、そういう自信を一そう強めて頂くために、斯界の権威二十名の先生方に、特にお願いをしてできたものであります。 従って、どの頁を開いても、未曾有の時局に対する周到の考慮が感ぜられることと存じます。<br> 御家族の健康の鍵を握る主婦の方が、たとい今日以上の困難に当面なさいますにせよ、この本によって、笑ってそれをお迎えになるとすれば、編者の喜びこの上なき次第であります。<br> <br> 昭和十七年二月十一日 紀元の佳節 <Div Align="right">主婦之友社編輯局</Div> [[カテゴリ:昭和のトマト料理|書]]
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