ポテト・サージン

提供: Tomatopedia
ナビゲーションに移動 検索に移動
ポテト・サージン

ポテト・サージン(ぽてとさーじん)は、昭和14年(1939年)に婦人雑誌『婦人倶楽部』8月号の附録「夏のお惣菜向一品西洋料理」に掲載された料理である。

概要

コロッケよりも軽くて美味しく、しかも栄養満点の健康料理です。

材料(五人前)

小鰯七尾位、馬鈴薯中五個、玉葱一個、玉子二個、トマト小五個、メリケン粉、塩、胡椒、味の素、砂糖、揚油三合(〇・五四立)、パセリ少々。

拵え方

参考図

(1)馬鈴薯は洗って適宜の大きさに切り、薯と同分量の湯で軟かく茹でて皮を去り、布巾に包んで掴みつぶします。(少々の塊があっても差支えありません)

(2)鰯はそのまま塩焼か、塩湯で、火が通る程度に煮、身は出来るだけ荒くさばき、頭、骨、内臓は庖丁で細かく叩き、摺鉢でよく摺り潰します。 これと(1)の馬鈴薯をよく混ぜ合せ、塩、胡椒、味の素適宜と砂糖を忍び程度に極く僅か加えます。(日本人の嗜好には、洋食にも極く少量の砂糖を加えた方が萬人向きします)

(3)玉子二個を丼に割り、塩、胡椒で味をつけ、(2)の材料を一口位の楕円形にまるめ、メリケン粉をまぶしてから形を丁寧によく整え、筆または刷毛で玉子のとき汁を塗り、揚油を熱した中で、両面に焦げ目がつく程度に揚げ、トマトを輪切にして、塩、胡椒したものと共に皿に盛り、トマトケチャップ(作り方は末巻参照)をかけて頂きます。

備考

鰯を塩湯で煮るときは、水の分量を極く少くし、火が通った頃は、鍋の水が無くなっているというのが最適で、蓋は必ず密閉して煮ることです。

監修

  • 大阪堂ビル割烹學院長:辻徳光

参考文献

  • 『婦人倶楽部』:昭和十四年八月號・附録「夏のお惣菜向一品西洋料理」馬鈴薯・甘藷・蕪のお料理